中国科学院副院長の白春礼氏は20日、中国ではすでに36の生態系監測拠点が設立され、中国生態系研究ネットは科学研究面で国際社会と同時に推進し、国際長期生態学研究ネットの上位入りだと発表した。
国際長期生態学シンポジウムが20日北京で開かれている。白春礼氏が開会式で、中国の生態系研究ネットは1998年につくられ、国際長期生態学研究ネットの発起会員と協調委員会会員で、今はすでに、36の異なる生態拠点、5学科センターと1つの総合研究センターという総合的なネットワークをもっていると説明した。
36の生態拠点は、中国の異なった地域と異なった生態系システムをカバーしており、観測と実験を通し、室内模擬実験、遠隔探査、模型模擬などの技術的手法で、中国の主要な農地、森林、草原、荒漠、沼、湖と湾など生態系の水、土壌、大気、生物などの因子およびエネルギー、物質など重要な生態系変動を長期的に観測している。
席上で中国国家自然科学基金委員会主任、中国生態系研究ネット科学委員会主任の陳宜瑜氏は、中国生態系研究ネットは国家の重大な科学問題のオンライン・総合的研究に取り組む仕組みで、生態系の動態的観測、科学研究と科学技術モデルとの立派な結合を実現しているとし、地球変動適応、生態系による地球変動適応とアダプテーション・トランセクト研究などの重大な研究計画は、中国生態系研究ネットを受け皿にして進められている。
国際長期生態学研究ネット副議長によると、中国の生態系ネットは国際長期生態学研究ネットの発起者のひとつとして、資源共有を通し、地球生態変動観測と科学研究に重要なデータと成果を提供し、地球の生態系変動に信用する根拠を提供している。 (新華社)
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