中国共産党の総書記で中央軍事委員会の主席でもある胡錦涛国家主席が30日午前、香港のストーンカッターズ島にある海軍基地で行われた香港駐屯人民解放軍部隊による閲兵式に臨みました。
午前10時頃から始まったこの閲兵式には、約1900名の人民解放軍部隊の兵士が参加し、胡錦涛主席は、儀仗隊(ぎじょうたい)、陸軍と海軍、空軍のそれぞれの兵士、それに戦車と空を編隊で飛ぶヘリコプターを閲兵しました。
その後、胡錦涛主席は海軍基地にある閲覧室、パソコン学習室などを視察し、兵士たちの宿舎を訪れ、軍事訓練と学習や生活の状況を兵士たちに聞いていました。
胡錦涛国家主席は、また同じ日、宿泊先で、香港特別行政区の元行政長官である全国政治協商会議の董建華副主席と会見しました。
胡錦涛主席はその際、「董建華氏は香港特別行政区の初代行政長官を約8年間勤め、香港における『一国二制度』の実践を成功させるため、多くの地道な仕事をしてきた。今日の香港の発展は董建華氏の仕事とは切り離して論ずることはできない。董建華氏は全国政治協商会議の副主席を務めてからも、最大の情熱を持って自分のもつ強みを生かし、国に役立つ多くの仕事してきた。董建華氏がこれからも香港の事柄に関心を寄せ、国の発展と進歩のため知恵と力を出してくれるよう期待している」と述べました。
これに対して董建華氏は、「今日の香港の発展は、中央政府の香港の経済発展を支える一連の政策がなくてはならず、全国人民の配慮とも関わりがある。私たちは香港の祖国復帰10年来収めた成果を誇りとしており、国の発展と進歩を誇りに思っている」と語りました。(翻訳:姜平)
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