ハンガリーを訪問中の中国全国人民代表大会常務委員会の呉邦国委員長は現地時間24日午前、ブダペストで、中国・ハンガリー企業家座談会に出席し、談話を発表しました。その中で呉邦国委員長は、「企業はすでに、両国の貿易や投資、産業協力の主体となった。両国の企業が協力を拡大することを期待している」と述べました。
中国・ハンガリー企業家座談会は、ハンガリーの国会議事堂で行われ、両国の企業家や政府高官50人あまりが出席しました。冒頭、ハンガリーのスィリ国会議長が挨拶しました。
「呉邦国委員長の来訪を心より歓迎する。これは、中国とハンガリーが国交を樹立して以来、中国全国人民代表大会常務委員長による初めての訪問だ。今日開かれた企業家座談会が、両国の経済貿易関係の発展を推進することを信じている」
その後、ハンガリーのコーカ経済・運輸相は、中国の企業家に対しハンガリーの投資環境や関連政策を紹介し、両国の経済貿易協力の強化に大きな期待を示しました。コーカ経済・運輸相はその際、「ハンガリーにとって中国は、アジアで最も重要な協力パートナーである。ハンガリーは、両国の経済協力を通して、ヨーロッパと中国との協力を促したい」と述べました。
この座談会では、中国とハンガリーの企業の代表が、それぞれの企業の状況や両国の経済協力について意見交換しました。中国の通信会社・中興通信の侯為貴社長は、ハンガリーでの経営状況について紹介しました。
「中興通信がハンガリーに進出してわずか2年だが、地元の運営会社にブロードバンドや携帯端末など数多くの製品やサービスを提供している。今後も、事業を拡大し、ハンガリーの発展により大きく貢献したい」
また、ハンガリーでガチョウなどの家禽の養殖加工業を行うホルトバージ社のバールガ社長も、両国の合資会社の発展に対して期待していると述べました。
「私たちは現在、中国の内蒙古自治区で家禽の生産に取り組んでいる。2009年までに、総生産高は60億元に達する見込みだ。これによって、地元の8万人から10万人の牧畜民の収入増加につながる」
呉邦国委員長は、両国の企業家の発言を受けて、「中国とハンガリーの経済は補完性が高く、協力の潜在力が大きい」との見解を示しました。
「ハンガリーは、EU・欧州連合の新らしくかつ重要なメンバーで、中国とEUの協力にとって重要な国となる。両国の協力においては、企業が主体だ。活発な企業がある上で、政府が有利な環境や条件を作れば、協力はうまく進んでいく。したがって、両国間の企業協力の強化を期待している」
呉邦国委員長はさらに、「中国政府は、両国の企業の平等互恵に基づく協力を支持し、そのために有利な環境や条件をつくる。中国は、中国企業のハンガリーでの投資を奨励するとともに、ハンガリーの企業が中国に投資することを歓迎する」と語りました。(翻訳:鵬)
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