中国の胡錦涛国家主席が、アフリカ八カ国の歴訪を終え、現地時間10日夜セーシェルを離れ、帰国しました。今回の歴訪について、胡錦涛主席は、十分な成功を収めることができたと評価しています。

　11日間の歴訪で、胡錦涛主席の行程は、4万キロにのぼり、カメルーン、スーダン、ナミビア、リベリア、南アフリカ、モザンビーク、セーシェルを公式訪問しました。今回の歴訪について、胡錦涛国家主席は、このように語っています。

　「11日間でアフリカの八つの国を訪問した。この八カ国の首脳や指導者と会談を行い、両国関係の発展、中国・アフリカフォーラム北京サミットで行った約束の実施、国際問題や地域問題などに関して意見を交わし、共通認識に達した。また、経済貿易、文化、衛生、農業などの分野での協力合意書も締結した。さらに、南アフリカのピレトリア大学で演説を行い、中国・アフリカの青年交流を強化する他、伝統ある友好を深め、実務的な協力を広げ、新型の戦略的なパートナーシップを推進することについても語った。今回の歴訪は、十分な成功を収めることができた」

　今回訪問した八カ国には、様々な特徴があります。アフリカで面積が最も広いスーダンもあれば、面積が最も狭く、人口が最も少ないセーシェルもあります。また、経済が発展している南アフリカもあれば、戦乱を抜け出したばかりで再建に取り組み始めたリベリアもあります。実情や文化様式は違うけれど、どの国も中国とアフリカの友好を望み、胡錦涛国家主席を盛大に歓迎しました。

　会談や協定の調印式、交流活動の場で、胡錦涛主席は、中国とアフリカの友好、互恵協力、人的交流、共同発展などの問題を取り上げ、「友好の旅　協力の旅」の中味のある内容や深い意義について語りました。　

　また、今回の訪問の中で、胡錦涛主席は、債務の軽減と免除、中国への非関税商品の増加、農村学校や訓練センターの建設に対する援助、それに経済貿易開発区や体育施設を建設することなどを約束しました。

　さらに、中国とアフリカの間の貿易構造を改善し、バランスのとれた貿易発展を促進するため、胡錦涛主席は、「中国企業が輸出量の増加だけを目指して他の国と市場を争うようなことは支持しない。また、アフリカ諸国からの輸入を増やすとともに、関税を軽減あるいは免除する」ことを表明しました。

　これに対して、この八カ国の首脳は、いずれも、中国とアフリカそれに両国関係を高く評価した上で、「今回の歴訪は重要な意義を持つ訪問であり、中国はアフリカの友人だ」と述べています。

　中国とアフリカの友好について、胡錦涛主席は、次のように語りました。

　「過去、現在、将来とも、アフリカの人々にとって、中国人民は、終始、互いに信用でき誠実に付き合う良き親友であり、また互恵協力を行いともに利益をもたらす良きパートナーであり、さらにともに難関を乗り越す良き兄弟でもある。中国とアフリカの人々が、子々孫々まで友好を保っていくことを希望し、またそれができると信じている」

　胡主席はこのように語りました。（翻訳：李軼豪）