ナミビアのポハンバ大統領の招きで、中国の胡錦涛国家主席は現地時間5日、ナミビアの首都・ウィントフーク入りし、ナミビアに対する公式訪問を始めました。今日の時事解説はこの訪問についてお伝えしましょう。

　ナミビアはアフリカ西南部に位置し、南回帰線が国の中部を通過し、気候は比較的温和です。ナミビアは長い歴史を持ちますが、殖民地支配から解放された最後のアフリカ国家で、アフリカで最も若い共和国と言われます。

　今お聴きいただいたのは専用機がウィントフークに到着した際、多くのナミビア国民が歌ったり踊ったりして、胡錦涛国家主席を歓迎している様子です。

　1990年3月22日、ナミビアが独立を宣言した翌日、中国は直ちに、ナミビアとの国交樹立を宣言しました。胡錦涛国家主席は5日、ポハンバ大統領が主催した歓迎パーティーで挨拶を行い、両国国民の深い友情を高く評価しました。

　胡錦涛国家主席は「ナミビア民族の独立闘争の時期、中国とナミビアは戦友としてナミビアの独立運動に全力を挙げた。ナミビアが独立した後、中国はナミビアの互恵協力のパートナーとなった。国交樹立17年来、両国は経済貿易、教育、保健衛生、文化などの分野で協力を強化し、両国国民の友情も一層深まっている」と述べました。

　去年11月、中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットが成功裡に行われ、大きな成果を収めました。今回の胡錦涛国家主席は「ナミビア訪問の主な目的は北京サミットの成果を着実に実行することについてナミビア指導者と話し合うことにある」と述べました。また、ナミビアの経済発展と生活改善を進めるため、胡錦涛国家主席は中国政府の支援措置を発表しました。

　「中国政府はナミビアに無償援助と無利息貸付を行う。2007年から2009年までの3年間にナミビアに対し、10億元の特別融資と1億ドルの特恵輸出買手信用貸付を提供することを承諾した」胡錦涛国家主席はこのように述べました。

　これに対し、ポハンバ大統領は「ナミビアは中国との友情を大事にし、両国の各分野の互恵協力を更に強化させる」とした上で 「ナミビア政府は「一つの中国」という政策を支持し、台湾は中国の不可欠の一部であると考える。ナミビア政府は中国が主権と領土を保全するために尽くしている努力を断固として支持し、中国の祖国統一の努力をも支持している」と表明しました。

（翻訳：黄競）