第五回六ヶ国協議第三段階会議が8日北京で開かれることになっています。この会議ではどんな議題が取り上げられるのか、また、前向きな進展を遂げることができるのか、各方面から大きく注目されています。
6日行われた中国外務省の記者会見で、姜瑜報道官は、会議の手配状況などについて紹介しました。
「今回の会議では前回と同じように、団長会議、全体会議、それに二国間交渉を開く。『9・19共同声明』を実施する際に各方面が取るべき行動と措置について討議することが中心となっている。中国側は各方面が共に努力して、会議が前向きな成果を遂げるよう期待している」と述べました。
中国社会科学院の国際問題専門家・金熙徳教授は、今回の会議を楽観視しています。
「現在、様々な報道や各方面が明らかにした情報から見れば、楽観視できる部分が多いと思う。もし、第三段階の会議で、朝鮮が一部の原子力施設の閉鎖を約束し、アメリカが朝鮮にある種の補償を行うことができれば、これからの六ヶ国協議の新たなスタートになる」と語りました。
金教授は、第二段階会議で良好な基礎を固めることができたため、第三段階会議では共同文書が採択される可能性があると見ています。2005年の「9・19共同声明」は、これまでに六ヶ国協議で採択された最も重要かつ最高レベルの文書であり、非核化に向かう原則的な宣言です。今回、もし新しい文書が可決できれば、「9・19共同声明」の具体的な措置に関する内容が取り入れられるに違いありません。
金教授は、第三段階会議が前回の会議閉会後、早期に開催できたのは、各方面が共に努力した結果であり、特に中国が大きな役割を果たしたと見ています。
「中国は主催国として、第五回六ヶ国協議第二段階会議の再開に大きな努力を払っただけでなく、これほど短い期間に、第二段階会議を第三段階会議へと移行させ、多くの斡旋活動を行った」と語りました。
しかし、金教授は、また、「朝鮮の核問題は今後も紆余曲折していく可能性が十分あるため、各方面は常に細心の注意を払わなければならない」とも指摘しました。金教授は「朝鮮核問題は昔から続いており、多くの要素が複雑に絡み合っている。それから、『拉致問題』なども関わっている。解決することは簡単ではない」と述べました。
朝鮮核問題は一気に解決できるものではありませんが、一歩一歩着実に前へ進むことが出来れば、少しでも楽観的に見ることが出来るのではないでしょうか。(翻訳:周莉)
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