中国北西部、甘粛省の永登県でこのほど、地元の生態環境改善と貧困家庭の所得増を目的とした中日友好幸福沙棘(サージ)植林モデル基地の建設が始まった。
基地の計画面積は2万ヘクタールで、5年をかけて完成させる。現在、乾燥に強いサージの植え付けが始まっている。植林が終わり、2015年には毎年、サージの実が12万トン収穫できると期待されている。
永登県は黄土高原に位置し、水分と土壌の流失が深刻だ。乾燥気候で、土地がやせ、大部分の地区は喬木を直接植えても育たない。サージは黄土高原での栽培に非常に適した植物で、防風・防砂、水分・土壌保全、生態環境改善の作用が顕著であるとともに、実がなり、かなりの経済収益がある。
今年7月、中国人口福利基金会と日本のNPO法人2050の責任者が甘粛省を3回視察し、最終的に永登県にモデル基地を建設することを決めた。
NPO法人2050は世界的な環境、人口、貧困および女性・子どもの問題に人々が関心を寄せるよう呼びかけ、2050年までに改善することを目指している。
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