このほど、中国各地の政府部門は同時に検査グループを派遣し、全国で海賊版取り締まり状況を検査しました。そして、26日と27日に、広東の東ガン市で会議を開き、ここ数ヶ月で収めた成果を総括した上で、長期的で効果のある取り締まりシステムの構築について検討しました。
23日中央検査グループが四川省の成都市であるCDとDVDのレンタル店を検査しました。フタッフはここにはまだ海賊版があることを発見しました。店のオーナーに対しては関係法規に基づいて処罰しましたが、これは海賊版への取り締まりは一回で終わるものではないことを物語っています。
集中して行った今回の取り締まり行動について、中国国家新聞出版総署の柳斌傑副署長は、「今回の行動はすでに100日間あまりを経ました。全国範囲でよい成果を上げています。音響市場はよい方向に向かっています。主な省と都市によりますと、正規版の販売量は20%以上伸びています。音響製品のメーカーや経営者の法意識も高まりました。今回の行動で多くの業者が法的教育を受けたのです」と高く評価しています。
また、柳副署長は、今回の行動によって、各クラス政府部門の法の執行力も多いに強められたと強調し、全国で大きな案件を処理し、不法なCDとDVDの生産ラインを取り締まり、源から規制を強化したと、評価しました。
ところで、中国は土地が広い上、国情も複雑ですから、法の執行は大きな困難に直面しています。特に、辺鄙な地区ではより難しくなっています。内蒙古自治区は中国北部にあり、県と県は遠く離れているのに対して、取り締まりに携わる係り員の人数は1000人足らずです。でも、これら係り員は、多くの困難を乗り越え、50000回も調査を行いました。この地区の海賊版取締りを担当する政府の責任者である陳宏鷹氏は、「内蒙古自治区は面積が広いです。海賊版の取り締まりのためには人と物資の投入が非常に多くなります。そのかわり、私たちの人員、経費、設備などは、いずれも不足しています。仕事を展開するときに、とても困ります。市場の規範化と繁栄を根本から確保するため、日常の管理がより重要で、効果的だと思います」
さらに、今回の会議に出席した政府の関係者からも、住民の知的所有権保護の意識が薄いこと、街で海賊版の音響製品を販売する人には身体障害者が多いことなど、多くの難題を抱えていると聞いています。このほか、集中的な取り締まり行動が終了した後、反発することをいかに防ぐのか、海賊版を効果的に取り締まる長期的で効果のあるシステムをいかにして構築するのかなども、政府の関係部門が抱える大きな課題です。これについて、柳副署長は「長期的で、効果のあるシステムの構築は、まず発展を重んじることです。正規版の科学技術の含有量を高め、人々の要求を満たさなければなりません。それから、正規版のコンテンツを絶えず豊かにすることです。今の正規版の生産は消費者の需要に追いつかない問題を解決しなければなりません」と指摘しました。
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