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日中協会理事長、安倍首相の訪中を語る
   2006-10-06 17:37:33    cri

 中国の温家宝首相の招きに応じ、就任したばかりの日本の安倍晋三首相は、8日から9日まで、中国を訪問することになりました。これは日本の最高指導者による五年ぶりの訪中です。安倍晋三首相は、指導者が就任後まずアメリカなどを訪問するこれまでの慣例に従わず、なぜアジア隣国の中国と韓国を先に訪問するのでしょうか。今回の訪中をきっかけに、小泉前首相の靖国神社参拝によって冷え込んだ中日関係を正常な軌道に戻せるのでしょうか。中国国際放送局の張国清記者は日中協会の白西紳一郎理事長にインタビューしました。

 まず、安倍首相が就任後、先に中国と韓国を訪問することについて、白西理事長は、「安倍総理が今回、総理になって真っ先に中国、韓国を外交に選んだのは、小泉総理政権時代に、中国との政府間の交流において、5年余りにわたって、正式な訪問が途絶えているからです。この期間中、国際情勢は大いに変わって折、アメリカ側は、日中関係が今のままでは日本にマイナスになると各ルートで示しています。そのため、安倍総理は、アメリカとの関係を大切にすると共に、中韓両国との関係をうまく構築しなければならないと認識しているはずです」と語っています。

 そのほか、白西理事長は、「拉致問題や朝鮮のミサイル発射など一連の問題を解決する上で、中韓両国の協力は欠かせない。日米間における日本の地位を高めるためにも、安倍総理が先に中韓両国を訪問する原因になる」と指摘した上で、「今回の訪中期間中、日中両国は共同声明、或いはいくつかの約束を交わすかもしれない。約束した以上、それを厳守するのは、日中関係の回復にプラスになる」と語りました。

 「来年は日中国交正常化35周年、再来年は日中平和友好条約締結39周年です。来年、胡錦涛主席、あるいは温家宝首相の訪日、そして皇太子殿下のご訪中が実現でき、そして、日中両国の文化交流の発展、民間の相互交流の増加によって、両国の政治関係はより改善され、経済分野における協力と発展も促されるでしょう。」

 しかし、両国関係の正常な発展を阻む歴史問題について、白西理事長は、「安倍首相は、靖国神社の参拝について正式な答えを何度も避けていますが、この問題について、安倍首相は小泉前首相とほぼ同じ立場に立っている」と述べました。白西理事長はさらに、「わたくしは、靖国神社の本質は、靖国神社の付属物である遊就館に行かれれば、一目瞭然です。そこで展示されている内容は、中国への侵略戦争を肯定するものが多いです。国の指導者が、靖国神社を参拝するのは完全な間違いです」と語っています。

 白西理事長はまた、安倍首相が提出した「政経分離」という説を批判しました。

 「安倍首相は、内閣官房長官を務めたとき、中日関係は、『政経分離』で処理するようにと、しばしば述べていた。しかし、もし、これが可能であれば、政治や政府は要らなくなる。『"政経分離"式の民間交流には限りがあるため、政府が、中日関係の改善に主導的な役割を果たすべきだ』といった、日本社会党の浅沼稲次郎元委員長をはじめ、中日国交正常化のため、力を尽くし、命を捧げた人たちの考え方を、安倍首相の『政経分離』説は否定した」と、白西理事長は語りました。

 白西理事長はさらに、安倍首相に対し、中日関係の歴史をまじめに学び、両国関係の処理で人にからかわれるようなことを起こさないよう希望しています。

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