1999年に施行された大型連休制度は、消費のホットスポットの誕生を促した。8年間で、多くの人々が休暇の消費法を身につけ、より合理的で多様な休暇を過ごすようになった。
大型連休制度で盛んになったのが旅行だが、成熟してきた消費者の目は、風光明媚な名所に殺到する「物見観光」から、ピクニックやドライブなど、快適さ、リラックス、自然重視の旅行に移ってきた。団体旅行客も、旅行のルートや方法に高い注文をつけるようになった。
中国国際旅行社の担当者によると、今年の大型連休の団体旅行客は、自由行動がある旅行への関心がより高く、新しく始めた国内ドライブ旅行も人気が高いという。
北京、上海、広州などでは、旅行者の7割以上が自由旅行を申し込んでいる。山東省旅行情報センターによると、今年の国慶節(建国記念日、10月1日)の大型連休では、ドライブ旅行者が全旅行者の半数以上を占める見込みだ。
旅行以外の過ごし方も多様化が進み、多くの家庭で読書、音楽鑑賞、車や住宅の見学などが楽しまれている。業界関係者は、休日消費には現在、新たなホットスポットが大量に出現しており、消費分野の多元化、消費水準のグレードアップといった新しい特徴が現れていると指摘する。それに応じ、人々の消費の選択肢も広がり、大型連休の効果は旅行、交通、商業などの業界から、他の業界にまで幅広く波及し、より多くの業界が休日消費のパイを得るようになっている。
1999年の新法定休暇制度により、国慶節、春節(旧正月)、メーデーの法定祝日に土日を加えた計7日間が毎年休みとなった。これら年3回の「ゴールデンウィーク」がもたらす消費熱は、中国経済の新たなハイライトとなり、内需をけん引し、消費を刺激する効果をもたらし、中国独特の休日経済モデルを形成している。(編集NA)「人民網日本語版」より
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