アメリカのブッシュ大統領、フランスのシラク大統領、およびロシア下院国際問題委員会のコサチェフ主席はそれぞれ19日、イラン核問題に関する立場を表明しました。
ブッシュ大統領はこの日、第61回国連総会で一般討論演説を行い、「イランは核兵器を研究、開発する考えを放棄し、国連安保理の関係決議を受け入れなければならない。さもなければ、もたらされる結果に対して責任を負うべきである」と述べました。
また、フランスのシラク大統領はこの日、同じ国連総会の一般討論で、イランがウラン濃縮活動を一時的に停止するよう求めると共に、「国際社会は、まず対話を通じてこれまでのイラン核問題の危機をなくすことに努力し、すべての国の主権を考慮することと国際法に符合することという原則の下で、国際的な安全保障を確保すべきである」と強調しました。
一方、別の報道によりますと、ロシア下院国際問題委員会のコサチェフ主席は19日モスクワで、「もし、イランがウラン濃縮活動をあくまでも放棄しない場合、ロシアは、イランに制裁を加える可能性がある。しかし、この制裁はやむを得ない情況になった場合になって初めて使える手段である。国際社会は、イランがウラン濃縮活動を放棄するよう、できるだけ説得すべきである」と述べました。
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