天津名物として知られる肉まん「狗不理」の、1年におよぶ日本での商標問題が実質的な解決にこぎつけました。商標登録をしていたダイエーは天津狗不理集団有限公司に返却し、和光堂株式会社は譲渡価格を提示しました。
「狗不理」商標は、1989年から日本企業によって先を争うように登録され、調味料、肉まん、レストランなどにも使用されていました。
新会社となった天津狗不理集団は、商標権の返却を求めましたが、ダイエーは当初、「狗不理」商標放棄に同意せず、譲渡することを提案していました。これに対し、商標の譲渡を受けることはダイエーを本来の商標所有者と認めることになるとして、天津狗不理集団側が同意せず、状況は膠着していました。
狗不理側の代理人は同商標の延長申請の期間が来ていることを知り、これ以上争えば悪い影響が出るとダイエー側に説明し、延長手続きは行わず、商標を放棄するように求めたという。ダイエー側もこれに同意しました。
日本経済産業省の特許庁はこれに対し、質疑と要求を提出しています。(1)「狗不理」の商標延長猶予期間がまだ過ぎておらず、新しい商標の登録はできないこと。(2)新会社の狗不理集団と旧狗不理集団との関係が不明確であり、新会社に権利移行の公的証明書の提出を求めること。(3)ダイエーに対して権利放棄の最終確認を要求すること。
これらの作業がが終了すれば、1年をかけたこの案件はついに決着をむかえることになります。
「人民網日本語版」より
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