中国では、ここ数年環境汚染の悪化の度合は緩やかになっているものの、依然、厳しい情況に直面しています。
これは、全人代・全国人民代表大会常務委員会の盛華仁副委員長が26日北京で明らかにしたものです。
それによりますと、過去5年間、中国はおよそ8400億元を投入して、汚染の防止や生態保護プロジェクトなど環境保全に取り組み、一部の都市の環境汚染は改善されました。しかし、現在中国では国土面積の3分の1の地区が酸性雨の被害を受けています。また、生活ゴミの無害化処理率が低いといった原因によって、土壌や水質は大幅に汚染が進みました。
こうした状況を改善するため、政府は今後5年間に、環境保全対策のため、1兆4000億元にのぼる資金を投入し、大都市や中都市の大気汚染を改善すると共に、都市ゴミの無害化処理などに力を入れることにしています。
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