中国の温家宝首相は18日、エジプトに対する公式訪問を終え、カイロで記者会見を開きました。その際、温家宝首相は中国とアフリカの関係や協力について述べました。
温家宝首相はこの記者会見で、「中国とアフリカの協力はすでに半世紀の歴史を持っている。この半世紀に、中国は如何なる困難な時期にあっても、アフリカ諸国人民に出来る限りの支援を提供している。この期間に、中国はアフリカに444億元の援助を提供し、900項目以上のインフラ施設や社会公衆プロジェクトの実施を援助した。また、アフリカの43ヶ国に延べ1万6千人の医療チームを派遣し、2億4千万人の患者を治療した」とその成果を語りました。
温家宝首相は「中国がアフリカに提供した援助はアフリカ民族経済の各方面に及んでいる」と述べた後、さらに 「中国はアフリカとの経済貿易関係を重視している。経済貿易を発展させるには三つの重点がある。その第一は、アフリカ商品の中国への輸出を拡大し、積極的な措置を講じてアフリカ商品が中国での発展を促すこと。第二に、技術と経済援助、協力を緊密にし、アフリカ自らの能力向上を促すこと。第三に、アフリカの技術者や管理職などの人材育成のために支援を提供することだ」と語りました。
現在、中国はアフリカで災害が最もひどく、もしくは発展が最も遅れている31の国に105億元相当の156項目にわたる債務を免除したほか、29ヶ国の対中国輸出でおよそ1900種類の商品に関税減免の優遇措置を実施しています。
温家宝首相はまた、「3年前、エチオピアの首都アディスアベバで行われた第二回中国アフリカ協力フォーラムで、中国はアフリカに各種技術者を1万人養成する提案を出した。この目標は今年中に達成できる。また、中国企業のアフリカとの協力を奨励し、アフリカ自らの能力向上を促していく」と語りました。
温家宝首相は、「今年の11月には、中国アフリカ協力フォーラムと中国アフリカサミットが北京で開かれる。中国政府は、この中で債務減免、経済援助、人材育成、企業投資などを重点にする」と語った後、さらに、「今年11月に開かれる中国アフリカサミットは、中国アフリカ閣僚級協力フォーラムに基づいて行われるものだ。ファーラムにせよ、セミットにせよ、いずれも協力のチャンスとなる。このチャンスを利用して、アフリカ諸国との友好、互恵協力を進めていきたい」と語りました。
中国政府がアフリカとの関係やアフリカとの協力における立場に触れた際、温家宝首相は、「中国政府は一貫して、相互尊重、平等互恵、他国の内政に干渉しない方針を堅持している。各地区、各国の人民は自分の問題を解決する権利があり、能力がある。中国はアフリカ民族経済の発展、社会の安定、民主法制の完備、人民の幸せな生活の実現を望んでいる」と語りました。
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