中国の温家宝首相は明日１７日から２４日までエジプト、ガーナ、コンゴ共和国、アンゴラ、南アフリカ、タンザニア、ウガンダのアフリカ七カ国を公式訪問することになりました。中国政府は今回の訪問の目的を「友好の深化、相互信頼の促進、協力の拡大、共同の発展」と定めています。外務省の何亜非外相補佐は、「温家宝首相の今回のアフリカ諸国への歴訪は中国政府がアフリカ外交を一段と発展させる重要な行動だ」と強調しました。

　何亜非外相補佐は、「アフリカ訪問期間中、温家宝首相はそれぞれ、七カ国の指導者と二国間の友好協力関係を更に発展させていく方法について突っ込んだ話し合いを行うほか、将来の発展方向を模索し、中国とアフリカ諸国の友好を発展させていく計画を共に検討することにしている。中国とアフリカ諸国は伝統的な友好交流の歴史を持っており、今年はまた、中国とアフリカ外交関係樹立５０周年に当たる」とした上で、「中国とアフリカ諸国はいずれも発展途上国として、この５０年の間、互いに共感し、支持しあい、その友好協力関係は絶えず強化、発展してきた」と述べました

　何亜非外相補佐はまた、「1956年、中国とアフリカ諸国との経済貿易額はわずか1200万ドルだったが、50年後の2005年にはおよそ3000倍の397億ドルに増えた。現在、およそ800社余りの中国企業がアフリカの市場に進出しているする」と述べました。

　ここ数年来、中国とアフリカ諸国の関係は新しい発展を収め、各分野での協力も実り豊かな成果を上げました。2000年に創設された中国アフリカ協力フォーラムは双方が対話を行うための重要なルートと効果的なメカニズムとなり、双方の協力関係の発展を大いに推し進めています。

　今年に入ってから、中国政府がアフリカ外交の面で行った一連の行動は国際社会の注目を集めています。まず、今年の初め、中国政府は対アフリカ政策文書を打ち出しました。この中では、伝統的な友好関係を固めた上で、互恵協力の分野の拡大を強調し、更に政治面での平等と相互信頼の新しい戦略パートナーシップの樹立と発展を唱えました。また、四月、胡錦濤国家主席はモロッコ、ナイジェリア、ケニアの三カ国訪問を成功裏に行いました。温家宝首相が今回訪問する七カ国は全て、アフリカ大陸各地域の代表的な国です。これについて、何亜非外相補佐は、「今回の訪問は中国の対アフリカ外交を一段と発展させる重要な行動だ」と強調しました。

　中国とアフリカ諸国は多くの問題で共通の認識と利益を持っており、双方の協力を更に強化し、深めていきたいという願いも持っています。温家宝首相の今回の歴訪では、それぞれこの七カ国と一連の文書を調印することになっています。

　この点について、何亜非外相補佐は、「これらの文書は政治、経済貿易、医療衛生、科学技術など多くの分野に及んでおり、その内容はかなり豊富だ。我々は共に繁栄しようという目的を持って協力を行うもので、特に、アフリカ人民に有利なことに力を入れてやっていきたい」と語りました。

　今年11月には、中国・アフリカ協力フォーラムが北京で行われる予定です。今回の温家宝首相のアフリカ七カ国歴訪は中国政府が外交関係樹立50周年をきっかけに、アフリカ諸国と共に、友好関係の全面的な発展を推し進めていきたいという姿勢を示しています。