今日はこの14日から16日まで開かれた朝鮮半島の「南北共同宣言民族統一大祝典」についてお話しします。
この14日から16日までの3日間、韓国南西部の都市光州(グァンジュ)で2000年6月15日の「南北共同宣言」が発表された6周年を記念する「民族統一大祝典」が開かれました。
今回の行事は6年前の南北首脳会談と共同宣言を記念するため行われたもので、南北双方は朝鮮半島自らの力による自主的統一を呼びかけました。
世論は「今回の民族統一大祝典は南北の結集力を増強させた」としています。
2000年6月15日、韓国の金大中(キム・デジョン)大統領と朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が「南北共同宣言」を発表し、朝鮮戦争終結から続いてきた南北の敵対状態を終わらせ、民族和解と協力を宣言しました。
それ以来、南北対話の枠組みが構築され、経済協力も急速に拡大し、民間往来と協力も頻繁になっています。
去年の6月、南北の政府と民間団体はピョンヤンで「南北共同宣言」発表5周年を記念する民族統一大祝典を行いました。
今年の行事には、朝鮮側からは金英大(キム・ヨンデ)民族和解協議会会長と安京浩(アン・ギョンホ)祖国平和統一委員会書記局長がぞれぞれ率いた政府と民間の代表団合わせて140人余りが参加し、韓国側からは李鐘奭(イ・ジョンソク)統一部長官と白楽晴(ペク・ナクチョン)大祝典行事委員会常任大会長をそれぞれ団長とする政府と民間の代表団合わせて300人余りが参加しました。
3日間の日程で双方は「南北共同宣言」を履行するための民族統一大会を開き、政府代表団は金大中(キム・デジョン)韓国前大統領の朝鮮訪問について協議しました。
民間代表団は学術、女性、宗教、教育などの分野で交流を行い、祝賀公演やスポーツなどの行事も行われました。
14日の開幕式で韓国の金大中(キム・デジョン)前大統領は「朝鮮半島の統一はドイツやベトナムの方式ではなく、南北の平和共存と交流協力によるウィン・ウィン効果の統一であるべきだ。金正日(キム・ジョンイル)総書記の招きに応じ、今月末から朝鮮を個人訪問し、朝鮮半島の前途、南北縦断鉄道の開通などについて積極的な意見交換を行う」と述べました。
また、朝鮮側代表団の金英大(キム・ヨンデ)団長は「民族統一大祝典の開催は『南北共同宣言』の歴史的意義と生命力を改めて立証した」と述べました。
16日、韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は談話を発表し、「朝鮮半島の平和は北東アジアおよび世界の平和にかかわっている。南北関係には紆余曲折があるものの、民族和解と協力の趨勢が逆転されることはあり得ない。金大中(キム・デジョン)前大統領の朝鮮訪問は南北関係の更なる改善を促進するに違いない」と述べました。
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