新疆アルタイ山の奥にあるカナス湖付近には、約2000人あまりのトゥワ人が生活しています。ある研究報告によりますと、長い歴史を持つトゥワ文化が途絶える恐れがあるということです。
中央民族大学によって実施された「新疆トゥワ人社会文化実地調査」によりますと、近代的なマスコミの発達とカナス地区観光経済の発展につれて、民謡や言語、風俗、礼儀などからなるトゥワ文化は、ますます大きな影響を受けています。たとえば、トゥワエピックという歌を口伝えするお年寄りが亡くなったため、この文化財物の伝承はすでに途絶えました。このほか、独特なトゥワ衣装や祝日・風俗習慣なども消滅する恐れがあります。
トゥワ人は古くから遊牧と狩猟を生業とし、深い山奥に暮らしています。中国の史書では、7世紀の『隋書』で、初めてトゥワ人に関する記述が見つかりました。現在、中国には、合わせて2000人あまりのトゥワ人が生活していて、ほとんどが美しいカナス湖の畔に住んでいます。彼らの起源については、ジンギスカンが西を征服した時に残した兵士の子孫だという説や、シベリアから移住した人たちの末裔だという説などがあります。
(編集・翻訳:周莉)
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