10日は中国で初めての「文化遺産デー」です。「文化遺産を保護し、心のふるさとを守る」をテーマに、中国全土で様々な行事が行われています。
国家博物館では5日から、全国の文化財博物館などが所蔵する2000万以上の文化財から選ばれた100点の貴重な文化財が、「文化遺産デー特別展示」で、7月5日まで公開されています。報道によりますと、この展示会の初日には5000人以上の観客が訪れたということです。
6日には「中国文化遺産デー、四川省成都ウィーク」が成都市の金沙遺跡で開幕したほか、深セン、上海、福州など各地で様々な行事が行われています。
文化財保護専門家の謝辰生氏は「今年は、中国の文化遺産保護が、新たな段階に入る年、といえる。しかし文化遺産の日を祝うと同時に、問題点も多い。これからの(文化財保護の)道のりは長い」と話しました。また、同じく専門家の徐苹芳氏は「われわれは新たな問題に直面している。例えば北京と杭州を結んだ京杭大運河は全国重点文化財保護施設となったが、これほど大きな遺跡をどうやって保護するのか?これまでに遭遇したことの無い課題だ」と指摘しました。
(「人民網日本語版」より 編集CS)
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