文化部の孫家正部長は28日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の3回目の「人類の口承および無形遺産の傑作」(世界無形文化遺産)にこのほど認定された「新疆ウイグル自治区のムカム芸術」(音楽、文学、舞踏を一体化したウイグル族伝承の芸術)について、2005年から14年にかけての保護・伝承プランを制定したことを発表した。
ユネスコの松浦晃一郎事務局長は同日北京で、孫部長に世界無形文化遺産の認定証を手渡した。今回はムカム芸術のほか、モンゴル民謡の一種「長調民歌」(息の長い発音と高音に特徴がある)も同遺産に認定された。
孫部長によると、保護・伝承プランは主に5つの内容で構成されている。
(1)ムカム芸術のオリジナル伝承を重視し、調査を通じてベテラン芸人を伝承者に任命し、各地に「ムカム芸術保護・伝承センター」10~20カ所を設立する。
(2)新疆の各級プロ芸術団体がムカム芸術を舞台で上演するなど、プロによる伝承を奨励する。
(3)教育を通じた伝承を行い、さまざまなレベルの普及用教材を作成し、ムカム芸術を専門の芸術教育と普通教育に取り入れる。
(4)文章による伝承を行い、関連の音響・映像・図版・楽譜・器物・文字資料を収集・整理するとともに、資料センター、データベース、インターネットサイト、博物館などを設立する。
(5)ムカム芸術のアピール活動をさらに拡大する。(編集KS)
「人民網日本語版」
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