中国汽車工業協会が6日発表した5月の自動車販売に関するデータによると、調査対象となった主要74車種の同月の販売台数は29万700台で、前月に比べ14.7%減少した。乗用車メーカー上位10社の売上高は、吉利汽車が増加したほかは、軒並み前月比10~20%減少した。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
同月の乗用車月間販売台数ランキングをみると、上海GMが3万6400台で他社を引き離し、前月に続きトップに立った。2位は一汽VWの2万8700台、3位は上海VWの2万7300台。奇瑞は2万3200台で4位につけたが、前月に比べると30%減少した。
売上げの減少が2番目に大きかった一汽トヨタは、23%のダウン。業界関係者は「販売台数が上向きだった一汽トヨタにとって、かなり意外な結果」と論評する。傘下の天津一汽トヨタが発売した「マークX」(中国名:鋭志)が不調で、同月の販売台数は3579台(前月比34%減)にとどまったことが全体に響いた。
車種別に見ると、上位5車種のうち、「ジェッタ」の売上がやや増加(1万7700台)したほかは、いずれも減少している。2位以下は順に、「シャレード」(1万5400台)、「ビュイック・エクセル」(1万4200台)、「エラントラ」(1万3700台)、「サンタナ」(1万3400台)だった。(「人民網日本語版」2006年6月9日)
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