現地時間の20日夜、アメリカのチャオ・イレーン労働長官や、キシンジャー元国務長官などを含む米中貿易全国委員会、米中関係全国委員会、アメリカ商会、ブルーキンス学会などの代表900人あまりが集まり、アメリカ訪問中の胡錦涛国家主席を歓迎する晩餐会を開きました。

　キシンジャー元国務長官は挨拶に立ち、「米中両国の緊密な協力がなければ、良好な国際秩序の確立はありえない」とした上で、中国が平和的発展の道を堅持することについて賞賛の意を表し、胡錦涛国家主席のアメリカ訪問を高く評価しました。キシンジャー元国務長官は、その中で、「尊敬する国家主席、主席の今回の訪問によって米中両国の友情がさらに深まり、世界の平和と進歩のために両国はともに努力していくだろう」と述べました。

　胡錦涛国家主席はその後、「中米の建設的協力関係を全面的に促進する」と題する演説を行い、「中国は平和的発展の道を堅持している。国内では国の建設に集中しているが、対外関係では、世界の平和を守り、各国の共同発展を促していく」と述べました。胡錦涛国家主席は続けて、 「現在、中国にとって最も緊急、かつ現実的な任務は、力を合わせて経済を発展させ、人民の生活を改善することである。そんな中国とって、平和な国際環境こそが必要である。世界の平和を通して自らの発展を図ると同時に、自らの発展を通して世界の平和を促したい」と述べました。

　胡錦涛国家主席はさらに、「中米が国交樹立してからの27年間、両国関係は何度か挫折に遭ったものの、大きな流れとしては前向きに発展している。中米の友好は両国民衆の共通の願いであり、互恵共栄の協力を行うのは両国の正しい選択である」と語りました。そして胡錦涛国家主席はそれに向けた六つの主張を示しました。

　「第一に、互いの理解によって、共通の認識を拡大し、長期的かつ安定した中米の建設的協力関係を築くこと。第二に、チャンスをつかみ、考えを切り開き、貿易協力の基盤を固めてそれを拡大すること。第三に、原則を守り、約束を履行し、中米の三つの共同コミュニケの下で台湾問題を妥当に処理すること。第四に、密接に協議を行い、困難に立ち向かい、重大な国際問題や地域問題でのコミュニケーションを強化すること。第五に、互いに学び合い、両国人民の友好交流を絶えず強化すること。第六に、相互尊重して、平等に付き合い、互いの異なる点を正しく認識して処理すること」であると述べました。

　胡錦涛国家主席は20日夜の晩餐会で中国のこれからの発展目標についても述べました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（04/21　訳：王丹丹）