アメリカのグティエレス商務長官は中国への公式訪問を行っています。今回訪問の成果について、グティエレス商務長官は積極的に評価し「両国の経済貿易関係の持続的な発展を確保するため、中米双方は率直な対話で貿易の食い違いを解決すべきだ」と指摘しました。
グティエレス商務長官は26日から中国訪問を始めました。今度の訪問は就任して以来2回目となります。その主な任務は中国側と貿易問題を交渉することです。28日、グティエレス商務長官は北京で温家宝首相と呉儀副首相と会見したほか、薄熙来商務相と中米両国の経済貿易問題について意見を交わしました。
29日、グティエレス商務長官は「今度の中国訪問は、中国商務省などの高官と会談し、来月アメリカで開かれる予定の中米商業貿易連合委員会の良好な基礎を築いた。現在、両国はアメリカの対中貿易赤字、中国市場進出許可、知的所有権保護という3つの問題で、意見の食い違いが残っている。しかし、両国の経済貿易関係はこれらの問題に影響されずに、対話で問題を解決しなければならない」と述べ、「現在、両国の経済貿易関係は次第に完備されているが、多くの問題がある。われわれは適切なやり方で問題を解決し、また率直な対話で意見の食い違いを解決しなければならない」と指摘しました。
関係者は「グティエレス商務長官は会談で、アメリカ政府が中米間の貿易問題を解決することの難しさを表した。アメリカ側は中国との貿易関係の発展を重視している。一方、国内の保護貿易主義者からの圧力に対応しなければならない」と分析しています。
今年、アメリカの対中国貿易赤字のため、一部のアメリカ議員は中国に懲罰的な措置を講じるようアメリカ政府に要求しています。中国商務省の梅新育研究員は「この状況の下で、アメリカ国内の政治的影響によって、両国の経済貿易関係は長い間安定して発展できなくなる。中米双方は立場を調整し、正常な貿易交流への影響を避けるべきだ」と述べ、さらに「中米間の貿易関係は前向きに発展する。しかし、今のような貿易問題がこれからも出てくる可能性は高い。しかし、双方にとって有益な貿易関係にダメージを与えないよう、両国政府や学者が共同で問題の影響を一定の範囲内に抑えなければならない」と話しました。
グティエレス商務長官は「アメリカと中国の関係部門が緊密な協力を行い、双方がともに関心を寄せている問題について共通認識に達し、両国の貿易関係の健全な発展を推し進めるよう希望する」と表明しました。
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