国連のアナン事務総長は28日「安保理はすでにイラン核問題に介入した。しかし、多くの細かい問題はIAEA・国際原子力機関によって引き続き処理すべきである」と表明しました。同日、ロシアの副首相でもあるイワノフ国防相は「ロシアのウラン濃縮合弁企業の設立という提案についてイランは賛成するか或いは拒否するかをはっきりさせるべきである」と要求しました。
アナン事務総長は「イラン核問題が複雑であるため、適切に解決するには時間が必要である。イラン当局がその核活動が平和的な目的だという証拠を国際社会に示すよう」呼びかけました。
イワノフ国防相は当日、モスクワで「イラン核問題への国際社会の懸念を解消するため、イランははっきりした答えを出さなければならない」と語りました。
国連安保理の5つの常任理事国は当日午後、再び交渉を行い、イラン核問題をめぐる声明の草案を討議しました。アメリカのボルトン国連代表は会議の後「各側は交渉で譲り合い、草案の大まかな内容で一致した。5カ国は30日までに声明草案で合意する」と表明しました。
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