WTO・世界貿易機関農業交渉グループの議長を務めるニュージーランドのファルコーネWTO大使は25日、ジュネーブで、「24日に終了したWTO農業問題定例交渉は予想以上に進んでおり、少しは進展したと言えるだろう」と述べました。
ファルコーネ議長はその中で、「一週間にわたる交渉の中で、代表たちは農業分野の輸出貸付や、国有貿易企業、それに、主権や安全保障などに関わる敏感な製品などの議題について討議した。討議を通じて食糧援助問題での食い違いを縮小することができた。このほか、敏感な製品の交渉においても喜ばしい兆しが見えており、各加盟国は食い違いを調整し、合意するために前向きに取り組んだ」と評価しています。
しかし、一部の外交関係者は、「今回の農業交渉では、EUと他の先進国の関税削減幅や、アメリカの農産物補助金の削減などの核心となる問題に触れていない」と見ています。
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