ここ最近、鳥インフルエンザは放射状に世界各地に広がり、人々の不安をもたらしています。 国際社会が感染防止に向けた措置を強化すると同時に、専門家は鳥インフルエンザウイルスを死滅させ、その変異の謎を一刻も早く解き明かし、感染防止のワクチンを研究、生産するよう各国に緊急呼びかけをしました。
去年夏の終わりごろ、渡り鳥の移動の季節の訪れと共に、鳥インフルエンザが再発しました。特に今年2月から、ヨーロッパ、アジア、アフリカの多くの国と地域で相次いで発症したことから、鳥インフルエンザ蔓延の警鐘が再び鳴らされています。
鳥インフルエンザの再流行を受けて、WHO・世界保健機関などの世界、地域機関や関連国政府は相次いで緊急措置を講じ、国際会議の開催、新たな防止措置と政策の制定を通じて、鳥インフルエンザの蔓延を防ぐために力を入れています。特に、今年1月、鳥インフルエンザ国際資金調達会議が北京で開かれたことは各国が感染防止に向けた国際協力で一致したことを示しました。また、今月中旬に開かれたEU・欧州連合獣医専門家会議は鳥類とその関連製品の輸入制限を更に強化し、すべての鳥インフルエンザ感染と感染の疑いがある家禽を処分するよう各加盟国に訴えました。
今、アフリカが直面する鳥インフルエンザ防止の面での問題は最も深刻なものであると見られています。資金や設備、技術、衛生条件それに予防のための知識などについて、アフリカ諸国が鳥インフルエンザを効果的に抑制するには、自らの努力に加えて、国際社会の支援は必要不可欠です。今、南半球と北半球は共に季節の変わり目に当たり、多くのウイルス感染を持つ渡り鳥がまもなく地域間移動を始ます。こうした状況の下、各国はお互いに力を合わせて感染防止活動を進める必要があります。
今、ますます多くの国で渡り鳥の鳥インフルエンザ感染が発見されたことは国際社会の懸念を引き起こしています。世界保健機関はこうした状況の下で人間への感染の可能性が高まっていることを認めました。しかし、世界保健機関は21日にコミュニケを発表し、「ここ最近、鳥インフルエンザ感染が多くの国で見られるが、ウイルスの人間への感染例はめったになく、またウイルスの人間同志の感染はまだ確認されていない。いったいどんな状況の下で人間に感染しやすいかが今後の研究の課題である」としました。
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