中国国際放送局紹介 日本語部紹介
Home
EU、トルコで発生した鳥インフルエンザの拡大に高度な警戒
   2006-01-10 14:13:26    cri

 鳥インフルエンザがトルコの東から西へと広がっていることに基づいて、EUは9日、トルコ東部と隣接する国からの処理されていない鳥製品の輸入を禁止することを発表しました。

 これは9日開かれたEUの食物連鎖と動物衛生常設委員会の会議で決められたものです。この会議で、25カ国の専門家は鳥インフルエンザを予防ための各加盟国の措置について討議しました。この中で、アゼルバイジャン共和国、アルメニア、グルジア、シリア、イラン、イラクなどの国が輸入禁止国として指定されました。また、トルコからの生きた鶏とその関連製品の輸入を全面的に禁止するというEUの決定は変わらず有効であるとされました。

 トルコ保健省の関係者の話によりますと、9日までH5N1型高病原性鳥インフルエンザウィルスの感染者はまた5人増え、現在病院で治療を受けている感染者が10人となりました。また、トルコマスコミの報道によりますと、去年の年末トルコ東部地区で発生した鳥インフルエンザは今、ほかの地区へと拡大し、現在各地の病院で治療を受けている感染者は48人に達し、そのうち、3人が既に死亡したということです。

 死亡したこの3人は家族で、死亡原因は鳥インフルエンザに感染した鶏を食べたことによるものです。しかし、WHO・世界保健機関の検査結果によりますと、現在トルコで発見された鳥インフルエンザのウィルスは人間の間には感染しないということです。

 EUは去年の10月から鳥インフルエンザに対して強い警戒をしています。このとき、ルーマニア、ブルガリア、トルコ、クロアチアなどの国で相次いで、H5N1型高病原性ウィルスを発見しました。鳥インフルエンザによる経済的な損失を補うため、去年12月20日に開かれたEUの農業相会議は、鳥インフルエンザ予防の指導的な法規を採択しました。その主な内容は家禽のワクチン注射、変異する可能性のあるすべてのウィルスに対する研究、鳥インフルエンザによる経済的損失への補助などが含まれています。この法規の制定は鳥インフルエンザ予防上、制度面における保障を提供しました。

 EUが鳥インフルエンザ予防面で取った措置は積極的なものだったと見られています。去年の年末までにEUは25の加盟国で2万5000羽の野生の鳥に対して検査を行いましたが、その結果、鳥インフルエンザウィルスに感染した鳥は発見されませんでした。これはEU域内で鳥インフルエンザがまだ発生していないことを示しています。

 トルコで鳥インフルエンザが蔓延している情勢の下で、EUはその動向を注意深く見守っていますが、短期間にその予防措置を強化していくという意向は表明していません。また、世界保健機関も「トルコで発生した鳥インフルエンザ感染者と死亡の症例は東部のウァン省に限られているので、ヨーロッパ国家の人々が過度な恐怖を感じる必要はない」と強調しました。現在、一部の欧州市民は鳥インフルエンザ発生を恐れていて、これに対して、EUは現在EU市場で販売されている家禽及び卵製品は安全なものだと何度も声明を発表しました。

 世界保健機関、EU、国連食糧農業機関などの国際機関は8日、専門家グループをトルコに派遣し、鳥インフルエンザの情勢を調査しています。

  • 今日のトップニュース
  • 今日の国内ニュース
  • 今日の国際ニュース

  • • 基礎中国語
     皆さんは、ここで中国語と日本語に耳を傾け、フラッシュによる動画を楽しみながら、中国の風習や伝統文化を思う存分味わうことができます……

    • 「北京ワクワク」の購入について
     中国語講座「北京ワクワク」(上巻と下巻)のテキストは、日本の皆さんが初めて中国語会話を学習するための入門編です……
    |  link  |  E-メール  |