ここ数日、鳥インフルエンザの予防をコントロールしているはずのEU・欧州連合で、突然新しい鳥インフルエンザが発生しました。
スロベニアは12日新しい疫病報告を発表しました。イタリア衛生部の11日の発表によりますと、このほどイタリアで死んだ10数羽の白鳥のうち少なくとも5羽が高病原性H5N1型鳥インフルエンザウイルスに感染しました。これは、イタリアがはじめてH5N1型鳥インフルエンザを発表したことになります。
ギリシャ農業省は同日、「ギリシャは11日前、3羽の死んだ野性の白鳥がH5N1型鳥インフルエンザに感染したことを発見した」と発表しました。
ブルガリア農林省も同日報告を発表し、「ブルガリアで3日発見した病死白鳥は高病原性H5N1型鳥インフルエンザに感染した」と発表しました。
それと同時に、ルーマニア衛生省も当日「ルーマニア東部のある村でH5N1型鳥インフルエンザが発生し、すでに57羽の鶏が死んだ」と明らかにしました。
新しく発生した鳥インフルエンザに対応するために、欧州委員会は10日緊急案を出しました。この緊急案によって、新しく鳥インフルエンザが発生した国は感染地域周辺の3キロの範囲で"高度危険保護地域"を、10キロの範囲で"監督抑制地域"を設定します。これらの地域にあるすべての家禽は必ず密閉したところに飼わなければならないとしています。このほか、特定の地域で各農場は必ず安全措置を強化し、野生鳥類の捕殺を禁じ、家禽の所有者は必ず関連した疾病知識を把握しなければなりません。
伝えられるところによりますと、EUの食物連鎖・動物保健常設委員会は今月16日から17日かけて会議を行い、イタリア、ギリシャ、スロベニアなどの鳥インフルエンザ感染情勢に対して評価することにしました。幸いなことには、現在のところ、新しく鳥インフルエンザが発生した国でまだ人への感染がありません。専門家と関係高官は「H5N1型鳥インフルエンザウイルスに感染したのはすべて野生鳥類であることから、現在各国の国民の健康はあまり脅かしていない」と述べました。
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