WHO・世界保健機関は21日ジュネーブで、「このほど、H5N1型鳥インフルエンザウイルスが多くの国で感染しているが、そのウイルスの鳥類から人への伝染例は依然として極めて少ない」と強調しました。
WHOはそのウェブサイトで公表したコミュニケで、「現在、鳥インフルエンザウイルスが人から人へ感染する能力があるとの証拠は何もない。これまでのウイルスの人への感染は、いずれも、ウイルスを持つ鳥類と近距離接触して感染したからである。現在のところ、専門家はどのような特殊な状況の下でH5N1型ウイルスが人に感染しやすくなるのかという原因をまだ発見していない」と述べました。
WHOは、ますます多くの国での渡り鳥によるインフルエンザ感染に憂慮を示し、「これは、ウイルスの人への感染の可能性を高めた」としています。
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