中日関係の行方はますます注目される今日、多くの人々が今のような状態を食い止め、両国関係を改善するため、政治的障害を取り除かなければならないことに気づきました。そこで、今日のこの時間はAPEC・アジア太平洋経済協力会議担当の前の高官王嵎生氏へ中日関係発展の政治的障害をいかに取り除くのかについてのインタビューをお伝えしたいと思います。
王嵎生氏は「中日関係において、仲がよければ、両方には有利だが、仲が悪ければ、双方に不利だ」と見て、また、「現在のような膠着した局面は確かによくない。両国にとってもよくない。おそらく、多くの日本の方もこのような局面を見たくないだろう。実は国際社会もこの局面を見ていられないのだ。この一、二ヶ月間、アメリカの政府や世論も小泉首相の間違ったやり方を指摘した。アメリカ国務省東アジア太平洋担当のヒル国務次官補はこのほど、『このような局面はアメリカの利益と合致しなく、アジアの情勢変化とアジアの安定にも不利である。』と述べ、この状況には変化が必要だと思う」と発言しました。
このほど、一部日本問題専門家が中日関係の改善のため、『お互いに相手の立場で問題を考える』という提案をしましたが、これについて、王嵎生氏は「この論調は表面上道理をわきまえているが、実際、最もらしい言い方だ」として、次のように語りました。
「お互いに相手の立場で問題を考えることは現在の国際関係、特に中日関係で提唱するべき原則だが、外交上ではこの考え方は原則や条件なしではできないし、いかなる状況でも、いかなる国や民族でもできることではないと思う。」と示しました。
この前、王毅大使は在日本中国大使館が開催した華僑・華人新春会で、中日関係の改善と発展には「中日双方がともに努力し、向き合って進んでいく必要がある」と話ました。これに対して、王嵎生氏は「王毅大使が言った『向き合って進んでいく』ことは中国が中日関係において、ずっと『相手の立場で問題を考え』、日本のことを思って、多くのことで日本側に気を配っていることを具現した。靖国神社参拝を例にすると、小泉首相が何回も参拝したが、中日友好の大局から、中国の指導者は小泉首相と会った。胡錦濤国家主席はまた、中日関係を改善するために、5つの主張を提案した。中国はこの問題でやるべきことを全部やったと思う。」と述べました。
更に、王嵎生氏は、「小泉政権が強そうに見えるが、実は孤立化しつつある。国際社会では中国、韓国のほかに、マレーシア、シンガーポール、更にアメリカの政府要人や世論も小泉首相を批判している。日本国内でも、最新の世論調査で小泉首相の支持率が14ポイントも下がった。情勢の変化は日本の現役の指導者とその後継者に反省を迫っている」とした上、最終的には、中日関係の発展の見通しを楽観視をしています。
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