『中国青年報』の伝えるところによると、中国の市場経済がさらに発展するに伴い、多様化した要因の影響で、新たな犯罪行為との闘いに直面し、渉外管理と国際犯罪取締のプレッシャーがさらに大きくなっている。諸外国に警務連絡担当官を派遣することは、中国政府が内外の情勢に基づいて分析、判断し、検討を重ねた上で、国際警務の司法協力を強化するために、国際警務の法律執行ネットワークをさらに緊密化し、経済発展の戦略的チャンスを迎える関係機構の歴史的使命を達成するために取った重要な措置である。
1998年に、中国はアメリカに新中国建国後の最初の警務連絡担当官を派遣し、当時は「麻薬取締り連絡担当官」と称され、中米間の麻薬密輸の取締を主な任務とするものであった。2005年8月末までに、中国公安部はアメリカ、キルギスタン、カザフスタン、トルコ、タイ、日本、ウズベキスタン、アフガニスタン、カナダ、フランス、ロシア、南アフリカ、イギリス、韓国、パキスタン、フィリピンなどの16ヵ国に26人の警務連絡担当官を派遣した。
国際協力の中で、国際警務協力は数多くの国の共通の願いともなっている。特に、テロリズム、多国間犯罪などの非伝統的安全の脅威に直面する各国警察当局は、一国の範囲内のみで犯罪を取り締まるという伝統的なやり方は、犯罪の国際化に対処するにあたって、無力であると感じている。世界各国の警察当局が警務の交流と協力をさらに強化することは、国際的犯罪を未然に防ぎ、それを取り締まるうえで唯一の効果的なやり方と言える。
「チャイナネット」
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