中国の陳至立国務委員は27日、北京で、「これからの3年間に、中国はアフリカの教育分野の公務員3千人を養成する。また、中国は留学生を引き受けたり、教育分野の専門家を派遣したりして、アフリカ諸国と教育分野での交流と協力を引き続き行なう」と述べました。
27日、「中国・アフリカ教育相フォーラム」が北京で開かれました。このフォーラムは中国とアフリカ協力フォーラムの枠組の下で、中国とアフリカ諸国が教育分野で多国間の協力を行なう試みです。今回のフォーラムはエジプト、ケニア、南アフリカ、スーダン、タンザニアなどアフリカ17国の教育相と各国の中国駐在大使が出席しました。
中国とアフリカ諸国は今後の教育分野での協力と交流をいかに行なうかを討議することは、今回フォーラムの重要な議題です。陳至立国務委員はフォーラムで次のように語りました。
「中国政府は一貫して教育分野でアフリカ諸国との協力と交流を引き続き行なう。アフリカ諸国社会発展の実際のニーズに応じて、具体的なプロジェクトと大学教育を基に、留学生を引き受けたり、専門家を派遣したりして教育分野でアフリカ諸国への支援を引き続き行なう」と述べました。
長年、中国とアフリカ諸国の間でいろいろな形で教育と交流の協力が行なわれてきました。1950年代から中国はアフリカ50ヶ国延べ1万7千人に対して、政府レベルの奨学金を与えました。現在、中国は毎年アフリカ諸国の延べ1200人に奨学金を与えています。今後5年間、この数字は倍増します。このほか、アフリカ諸国の余り進んでいない学科を発展させ、技術的人材を養成し、高校と大学教育事業を発展させるため、中国はアフリカ諸国に500人余りの専門家を派遣しています。
今回のフォーラムに出席したアフリカ諸国の教育関係者は中国とアフリカ諸国の教育分野での協力を高く評価し、これから教育の面で中国からより多くの支援を期待しています。モザンビークのアイレス・アリ教育・文化相は「これからモザンビークの公務員と大学の学長を中国に派遣し、中国の経験を学ばせる。また、中国も教育分野の専門家と指導員をモザンビークに派遣し、指導してくれることを期待している」と語りました。
ナイジェリアのカタフム女史は、中国教育分野の関係者がアフリカを訪問し、交流を通して友情を深めることを望んでいます。カタフム女史は、また、「ナイジェリアには農村人口が多く、農村での教育事業は非常に大事だ。これから、中国の支援を受けて、この問題を解決していこうと思う」と強調しました。
中国の周済生教育相はこのフォーラムで、「中国と殆どのアフリカ諸国は発展途上国で、教育分野で同じような困難と挑戦に直面している。ここ数年、中国とアフリカ諸国は教育分野で広範的かつ積極的な協力と交流を行っている。これらの交流活動を通して、中国とアフリカ諸国は理解しあっており、教育面で双方の協力の深まりにいい条件を作っている」と述べました。
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