ウクライナのイェハヌロヴ首相は21日、「議会の妨害と価格などの原因で、ウクライナ政府はロシアから天然ガスを購入する新しい協定に調印することを延期すると決定した」と述べました。
イェハヌロヴ首相は、この日のテレビ談話で、「ウクライナ政府は25日に、ロシア天然ガス企業のガスプロムとこの協定に調印する予定だったが、今のところ、協定の文書がまだまとまっていない。まず、天然ガスの問題で、その価格をいかに決めるか、また決めた後、いつまで維持できるかということだ。次に、政府が議会に解散され、関係閣僚も解任されたので、これらの人はこの協定に調印する権利があるかどうかが問題となっている」と語りました。
なお、ロシアとウクライナは今月4日、天然ガスの価格の問題で合意に達しましたが、この合意がウクライナ野党側に強く非難されました。ウクライナ議会は10日、この合意が国家の安全を脅かすことを理由に、政府を解散する決議を可決しました。
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