ロシアが1日、ウクライナへの天然ガスの供給の実質的停止を発表したことを受けて、ウクライナのユーシェンコ大統領は当日、「ウクライナは当日から合理的な市場価格でロシアからの天然ガスを購入するつもりだ」と表明しました。
これは当日天然ガス問題についての閣議後の記者会見で述べたもので、ユーシェンコ大統領はその際「ロシアのガス企業『ガスプロム』は1千立方メートル当たりの天然ガス価格を230ドルに引上げたが、これには経済的な根拠はなく、ウクライナはこれを受けいれていない。私はプーチン大統領と電話会談をおこない、『ガスプロム』との交渉再開を希望した。ウクライナは交渉を中断させたことはなく、今後も中断させるつもりはない。ウクライナは、自国を通じての欧州向けのロシアからのガス輸送を確保する一方で、ウクライナ住民の生活への影響克服に努めていく」と述べました。
別の報道によりますと、欧州委員会と多くのEU・欧州連合の加盟国は、このロシア側の発表に懸念を示し、事態の発展に注目していくと表明していますが、EUはこの4日にブリュッセルで、この問題についての専門家会議を開くと発表しました。
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