中国とイギリス、フランス、ドイツのEU3カ国との戦略的対話がこのほどロンドンで開催されました。
会議では世界情勢における中国とEUの役割、中国の平和的経済振興、欧州統合などの問題が討議されました。
今年は中国とEU の外交関係樹立30周年となり、この30年間、中国とEU諸国はいずれも大きく変化しました。
1978年、中国の一人当たりGNP・国民総生産はわずか300ドルだったが、2004年は1400ドルに達しました。
中国の耕地面積は世界耕地総面積の10%を占め、人口は世界の22%に達しています。
中国は国民の食糧供給を確保し、2億2000万人の国民が貧困から脱出しています。
この30年来、EUは欧州の統合を目指して大きな成果を収めており、去年加盟国を25カ国に拡大しています。
現在、中国とEUは国際問題でいずれも大きな役割を発揮しています。
1990年代、EUは中国政策を調整し、一連の積極的措置を実施しました。双方は政府首脳と要人の会合を定期化し、全面的戦略パートナーシップの前進と強化を促しました。
先月、中国の胡錦涛国家主席がイギリス、フランス、スペイン、ドイツ4カ国を歴訪し、今月温家宝首相はフランス、スロバキア、チェコ、ポルトガル4カ国を歴訪し、欧州委員会のバローゾ委員長とEUの議長を務めるイギリスのブレア首相はそれぞれ中国を公式訪問しました。
経済貿易分野で中国経済の持続的高度成長はEU諸国の企業に大きなチャンスを提供し、ヨーロッパから大量の先端技術設備を輸入し、より多くの資金と管理ノウハウを導入しました。
EUは中国最大の貿易パートナーとなり、中国はEU第2の貿易パートナーとなっており、今年1月から10月までに双方の貿易額は1762億ドルに達し、去年の1年より24%増えました。
中国とEUは地縁政治で根本的な利益衝突がなく、互いに脅威とはなれず、双方は多くの国際問題で見解の一致に至っており、いずれも世界の平和と安定を擁護し、国際関係を民主化させ、世界の多極化と発展の均衡を主張しています。
アメリカは多発同時テロを受け、アフガニスタンとイラクで戦争を発動し、テロ撲滅を口実に覇権を求め、国際法の規則と国連の権威を無視し、先制攻撃の強権政治を行なっています。
こうした国際情勢を受け、中国とフランス、ドイツなどのEU諸国は国際問題で協力を強め、互いに支持し合っています。
現在、中国とEUの関係は良好の時期を迎え、協力の拡大と強化は双方の共通した願望となっています。
この22日、中国政府は平和的発展に関する白書を発表し、富強、民主、文明、調和の取れた現代的国家を目標とし、自国の発展により人類全体の進歩に寄与していくと明らかにしました。
中国の平和的発展は自国民の根本的利益だけでなく、人類社会の進歩にとってもプラスであり、引いてはEUとの関係増進にも有利であると見られています。
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