ECB・欧州中央銀行のトリシェ総裁は14日ブリュッセルで、「国際原油価格は今後の数ヶ月間で高騰の勢いを保つ可能性があり、ユーロ市場の経済成長とインフレにある程度の影響をもたらす」との考えを示しました。
トリシェ総裁は「原油価格高騰の原因は世界範囲での需要の増加にある。アメリカに上陸したハリケーン『カトリーナ』が多くの石油設備を破壊したが、これが世界の石油供給にもたらした影響は一時的なものに過ぎない」と指摘しました。
トリシェ総裁は「欧州中央銀行は現在の利率を保つが、ユーロ市場の経済成長の状況とインフレの変化を密接に注目する。さらに、消費者物価指数が原油価格高騰で上昇することを防止するため、効果的な措置を取るよう努力する」と述べました。
|