中国南西部の辺境の地に残る「大足石刻」は、今から60年前、中国学典館の楊家駱館長の研究チームが初めて行った学術調査の後、人々に知られるようになった。
現地では現在、石刻をめぐるこの重要な調査成果を記念して、中国・米国・英国・ドイツ・フランスなど11の国と地域の研究者による学術調査やシンポジウムが開催されている。会期は5日間。研究者らは実地調査を通して、大足石刻と唐・宋時代(618~1279年)の石窟、密教、中国晩期石窟との関連性を検討し、研究成果数十項目を発表する予定。
大足石刻は重慶大足県内の磨崖仏像の総称で、1999年に世界遺産に登録された。唐初期に彫刻が始まり、北宋・南宋期に最盛期を迎えた。現在までに石窟75カ所、彫像5万体、刻字10万字余りが「文物保護単位」に指定され、「中国石窟芸術史上最後の名作」と称えられる。(編集NA)
「人民網日本語版」
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