「紫禁城」の名で知られる故宮博物院(旧皇宮)は今年10月、建院80周年を迎える。同院は18日、80周年を記念した新シンボルマークを発表し、使用を開始した。
故宮博物院は昨年5月から新シンボルマークのデザインを公募していたが、募集開始から1年経っても意にかなう作品の応募がなかっため、北京理想公司にデザインを委託していた。
新マークは「宮」の字をかたどったもので、上側は波模様と玉璧(玉製の円い装飾品)をモチーフにし、吉祥如意(めでたく物事が思うように運ぶこと)や中国の悠久の歴史を象徴している。海水が玉璧をいただくデザインは、故宮博物院が100万件を超える貴重な文化財を、「玉璧を捧げ持つ」ように、大切に保管していることを表す。内側の「宮」字の二つの「口」は、皇宮の「前朝後寝」(前側を政務室、後面を生活の場とする)の構成を象徴している。また、「宮」字の下側は口が開いており、かつての閉ざされた皇宮が、今日では開かれた博物館に変わったことを示している。(編集KS)
「人民網日本語版」
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