世界中国語大会が20日中国の首都北京で開催されました。本大会の議長である陳至立国務委員は開幕式で挨拶した際、「世界各国の中国語学習へのニーズを満たし、また、世界多元的文化の発展を促すため、中国政府は海外向けの中国語教育を更に強化する」と述べました。
ここ数年、中国の対外開放の拡大及び経済の持続かつ迅速な発展にともなって、中国と世界の交流が日増しに広がり深まっています。中国で投資し、工場を作る外国の会社と企業はますます多くなっており、また、中国で仕事をしたり、観光をしたりする外国人も増えています。これと同時に、世界各地を訪れて観光する中国人も速いスピードで増え、中国語は中国を理解する重要な道具と言語媒体として世界で各国の政府、教育機関、企業及びマスコミに重視されています。また、中国語は重要なビジネス言語としての価値も上昇しており、多くの国では、中国語学習ブームが起こっています。大まかな統計によりますと、世界では、中国語を学習する人数はすでに3千万人を超えています。
世界の中国語教育の繁栄と発展を促すため、中国政府は北京で3日間にわたる世界中国語大会を行い、160ヶ国と地域の政界要人や学者が北京を訪れ、「世界多元化文化の枠組みでの中国語の発展」をテーマに、第2言語の教育と多元化文化の関係について、中国語教育の国際的ニーズ、発展方向及び協力の強化を討議します。
中国語教育について、陳至立国務委員は、「中国語教育を推し進めることは世界文化の多元化を促進する活動の一部であり、今後、われわれはこれまでと同じように誠実さと積極的な態度で、中国語教育の分野で世界各国との交流と協力を強化する。また、海外向けの中国語教育の面に資金を投入する一方、われわれはサービス意識を高め、質のよい効果的なサービスを提供すべきだ」と語りました。
陳至立国務委員によりますと、中国は海外向けの中国語教育活動を強化する新計画を制定しました。その主な内容は:一、海外にある中国語を教える孔子学院の建設を急ぎ、人々に中国語教育を行い、中華文化を伝えること。二、海外向けの中国語教育の教師を養成すること。三、情報技術を利用して海外向けの中国語教科書のシステムを開発し完備させること。四、中国語教育の面で世界各国及び国際組織との協力を強化することの4点です。
中国政府は海外向けの中国語教育を強化すると同時に、国内の外国語教育を重視しており、市民特に青少年が外国語を学ぶことを通して、人類社会の文明を学習することを奨励しています。
「中国では外国語教育が小学校から大学までの教育プロセスで重要な位置を占めている。小学校では三年生から英語の授業が設けられ、大学では英語、スペイン語、日本語やドイツ語などの40あまりの外国語授業がある」と述べました。
中国は両国あるいは多角的な交流と協力を通して、世界各国の人は互いの言語と文化を学び、相互理解と友情を深め、人類の多元的な文化の発展を推し進めることに努力しています。
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