外交部の劉建超報道官は23日の定例記者会見で、戴秉国外交副部長一行による同日午前からの訪日について説明した。日本外務省の谷内正太郎事務次官と第2回中日戦略対話（総合政策対話）を行う。また、中日関係や共通の関心事について踏み込んだ意見交換をする予定。戴副部長の訪日について、劉報道官は記者の質問に答えた。

ーー戴副部長は呉儀副総理の訪日後に日本を訪れる最初の中国政府関係者となる。中日関係をどのように見るか。持ち直したのか、それともこう着状態が続いているのか。

　中日関係は現在、中日両国の国交正常化が実現して以来、最も困難な時期にある。こうした状況の中、われわれは日本が中日関係の改善と発展に向けて的確な努力をするよう求める。それはつまり、歴史問題で正確かつ責任ある態度を取ると同時に、中国が非常に懸念する台湾問題を適切に処理し、日本が台湾問題について行った各約束を守り、「一つの中国」の原則を堅持し、「台湾独立」を支持せず、台湾といかなる形での公式な往来も行わないということだ。

　中日関係に現在現れている一連の困難に直面しながらも、中国は中日関係の発展を積極的に推進する態度をとっている。胡錦濤主席は先に、小泉首相とのジャカルタ会談で、中日関係の発展に関する5つの主張を伝えた。

　「中日共同声明」、「中日平和友好条約」、「中日共同宣言」の3つの政治文書を厳密に順守し、実際の行動により21世紀の中日友好協力関係に力を入れなければならない。

　「歴史を鑑（かがみ）とし、未来に向かう」ことを的確に堅持しなければならない。日本は歴史への正しい認識と対処をし、中国やアジア関連諸国の人民の感情を傷つけるようなことを繰り返さないべきだ。

　台湾問題を正しく処理しなければならない。

　対話と対等な交渉を通じ、中日間の対立点を適切に処理する姿勢を貫き、対立点を解決する方法を積極的に模索し、中日友好という大局が新たな障害や衝撃を受けないようにしなければならない。

　双方の幅広い分野での交流と協力をさらに強化し、民間の友好的往来をさらに強化し、相互理解を促進し、共通の利益を拡大し、中日関係を健全かつ安定的に、前向きに発展させなければならない。

　戴副部長の今回の訪問は、中日関係の改善と発展に向けた中国の新たな、重要な努力だ。戴副部長は2国間関係について日本と踏み込んだ意見交換を行う。われわれは今回の対話がプラスの成果を収め、双方が共通認識を拡大することを願う。

　中日双方の外務部門が行う戦略対話（総合政策対話）は、両国の関係にとって非常に重要だ。今年5月末に、双方はすでに第1回の対話を行っている。われわれは今回の対話が中日関係に存在する問題の踏み込んだ検討と、今後の中日関係の健全かつスムーズな発展の模索に役立つことを期待する。対話がプラスの成果を上げることを期待する。（編集UM）

「人民網日本語版」