北京は梅雨がないため、6月に入りますとすぐ30度を超える暑さになります。このシーズンは、市のど真ん中にある湖・什刹海に日とが集まりにぎやかになります。遊覧ボートが登場するからです。この湖は、故宮の北側の北海公園から、北へ古い町が並ぶ鼓楼まで広がっています。清の時代から、夕涼みの名所でした。特に、蓮の花が咲くことで名が知られています。ボートに乗り、周りの古い建築物や風にたなびく柳の枝を楽しみます。夏の暑さを忘れる最良の方法です。
1. クイズの答え
次の日本語を中国語で言ってみてください。
春が来ました。ツバメが飛んで来ました。
翻訳:春天来了,小燕子飞回来了。
「飛んできた」に使われている慣用句「~回来」が、ポイントです。ぜひ言えるようにしてください。
2. 気持ちの表現と曖昧なニュアンス
第2課では、気持ちを表すときの言葉遣いと曖昧なニュアンスの言い方を覚えましょう。中国では上海と言えば、「センスのよい、おしゃれ、投資に熱心」という印象が強いです。特に、物資の乏しかった時代は、「ガムが食べられる、カラフルなシャツが着れる」と言われ、まるで別世界のような存在でした。
また、性格的にちょっと荒い北方生まれの人にとっては、上海市民は、まじめで、手先が器用で、家庭を大事にするという女性的なイメージが強いです。
第1課の宮崎さんが上海で買ってきたお土産の箱からも分かります。
第2課は社員たちの会話の続きです。上海人への印象について語っています。
XiǎoliúShànghǎirén díquèhěnjiǎngjiu
小刘:上海人 的确 很讲究。
上海人は本当に(ファッションに)こだわりを持ってるよ。
「的确」は「確かに、確実に」で、「讲究」は「こだわり」です。「讲究」は日本ではあまり目にしない言葉で、一見して「研究」と勘違いしやすいのではないかと思います。気をつけてください。また、「的确」の「的」の発音は「dí」で、「de」ではありません。気をつけてください。
上海の土産を前に、劉さんは自分のことを少し恥ずかしく思っているようです。
ZuòwéiBěijīngrénwǒzìkuìbùrú
作为 北京人, 我自愧不如。
北京人としては恥ずかしいなあ。
「作为 北京人~」は「北京人として」です。「自愧不如」は「恥ずかしい」です。ちょっとなじみのない四文字熟語ですが、中国ではよく使われる表現です。「愧」は「恥ずかしい」で、「不如」は「~のようではない」で、これを直訳しますと、「相手のようではなく、恥ずかしく思っている」になります。
次は銭と書く銭さんの感想です。劉さんとちょっと異なる見解です。
XiǎoqiánWǒj uédeShànghǎirényǒudiǎrxiàngRìběnrén
小钱:我觉得 上海人 有点儿像 日本人。
上海人はなんとなく日本人に似ている気がするけど、
「我觉得~」は「なんとなく思う、なんとなくそんな気がする」などの意味です。「有点儿~」は「少し~」にあたります。「像日本人」は「日本人に似ている」です。
この言葉ですが、1980年代のことを思い出しました。相手が「まじめ一点張り、とことんまで突き詰める、融通が聞かない」人を前にした時、「像日本人(日本人のようだ)」と表現されていました。「そんなにまじめでなくても良い」というニュアンスが込められています。
続いて銭さん、小钱の話です。
Gōngqínǐshuōne
宫崎, 你说呢。
宮崎さん、どう?
相手の意見を確認するときに、よく口にします。まるごと覚えましょう。
「你说呢」は直訳しますと、「あなた言ってみて」です。
小銭さん、小钱の話を受けて、宮崎さんは日本人らしい答えをしました。
GōngqíEnkěnéngba
宫崎:嗯,可能吧。
うん、そうかもしれないね。
「可能吧」ここでは、あいまいなニュアンスを表しています。何か答えに困ったときに、このように返事をしてみてください。
3. クイズ
次の日本語を中国語で言ってみてください。
1.なんとなく日本人に似ている気がします。
2.どう思いますか?
3.そうかもしれません。
次回はポイントを学習します。(朱丹陽 吉野綾子)
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