20140805第二段
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聞き手:王小燕
振り返ればまだ4年前のことに過ぎません。7000万人が来場した上海万博が開かれたのは。中でも、「紫蚕島」(写真下)という愛称で知られる日本政府館は、鮮やかな色、エネルギーの有効利用や環境にやさしいハイテク、創意工夫に溢れた陳列などで人々に深い印象を与えました。
今回は上海万博日本館のプロデューサーである彦坂裕さんにお話を伺います。少年時代、大阪で初めて万博を体験した彦坂さんはその後、筑波、大阪花博、愛知、サラゴサ、上海などで開かれる万博に関わってきました。
現在は、中国版バウハウス(1919年、ドイツに設立された美術や建築に関する総合教育を行った学校)と呼ばれている中国の民間教育機構「徳稲」から、指導者を意味する「大師(マスター)」として招聘され、東京、上海、北京を行き来しています。大学が集中している上海市「松江区」に聳える15階建の「徳稲」の本社ビルには、彦坂裕さんのスタジオもあります。
人類が21世紀になっても「万博」を続けて開催することの意義、建築家・環境デザイナーとしてのこだわり、そして変わりつづけている中国との付き合い方などをめぐり、お話を伺いました。
ところで、彦坂裕さんはどこに行っても、必ず持ち歩くアイテムがあると言います。一体どんなものでしょうか。詳しくはどうぞ番組をお聞きください。
【彦坂 裕(ひこさか ゆたか)さん】
1952年東京都出身。
建築家、環境デザイナー/株式会社スペースインキュベータ主宰。
北京徳稲教育機構(DeTao Masters Academy)マスター。
日本建築家協会会員
1978年、東京大学大学院工学系研究科を終了し、スペースインキュベータを創設。これまでに、つくば科学博、大阪花博などに関与、また愛知万博の長久手日本館、瀬戸日本館を始め8つの博覧会で政府出展事業のクリエイティブ統括ディレクターを務める。
愛知万博では日本館を設計。上海国際博覧会では博覧会計画委員で、上海万博日本館のプロデューサーを務める。
主な著書に:
『夢みるスケール―スケール・寸法・サイズの博物誌』(2013)
『建築の変容―ネオモダンあるいはポスト「都市」の建築生理学』(1999)
『空間のグランド・デザイン』(1992)など多数
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