三峡好人(2006)
日本語題:長江哀歌
英語題:Still Life
【キャスト】
趙涛(チャオ・タオ)
1977年山西省太原市生まれ、北京舞踊学院出身。
ジャ・ジャンクー映画の常連。北京舞踊学院を卒業後、太原師範学院で教員をしていたとき、ジャ・ジャンクーにスカウトされ、『站台(プラットホーム)』で映画デビュー。
今後も引き続きジャ・ジャンクー監督作品に出ることが決まっています。
【主な出演作品】
『站台(プラットホーム)』(2000)
『任逍遥(青の稲妻)』(2002)
『世界(ザ・ワールド)』(2005)
『三峡好人(長江哀歌)』(2006)
王宏偉
韓三明
【スタッフ】
監督:賈樟柯(ジャ・ジャンクー)
1970年、中国山西省出身。山西省にある汾陽という街で生まれた彼は、ふるさとの実情や人々の考え方、生活実態を映画にしたいと、北京の名門映画学校・北京電影学院の文学学部に進学しました。卒業後、ふるさとの山西省を舞台にした作品を数々発表しています。1997年の『小武(一瞬の夢)』、2000年の『站台(プラットホーム)』、2002年の『任逍遥(青の稲妻)』そして、最近では『世界(ザ・ワールド)』や『三峡好人』といった名作を世に送り出しています。いま国際的に評価の高い中国人監督のひとり。中国国内では、前々作の『世界(ザ・ワールド)』が唯一国内公開されていますが、ほかの作品はいずれも公開されていません。
【主な監督作品】
『小山回家』(1995)
『小武(一瞬の夢)』(1997)
『站台(プラットホーム)』(2000)
『任逍遥(青の稲妻)』(2002)
『世界(ザ・ワールド)』(2005)
『東』(2006)
『三峡好人(長江哀歌)』(2006)
【ストーリー】
タイトルの「三峡」とは、三峡ダムのことです。現在、中国では、この三峡ダムの建設プロジェクトが進んでいます。その工事によって失われようとしている街で、物語は展開していきます。
映画の舞台となる、重慶市の奉節という街も、やがては水の中に沈んでしまいます。この奉節へ、山西省から一人の男がやって来ます。16年前に別れた妻と娘を探しにきたのですが、教えられた住所に行くと、その町はすでにダム建設で水没していました。ようやく手がかりをつきとめましたが、彼の元妻は留守で、2ヶ月先まで戻らないことが分かります。やむを得ず、男は、ビルの解体工事を手伝いながら、妻を待つことにします。
【レビュー】
ジャ・ジャンクー監督2006年の話題作『三峡好人(長江哀歌)』は、ベネチア映画祭金獅子賞に輝いた作品。同年の東京フィルメックスのオープニング作品にも選ばれたので、日本でご覧になった方がいらっしゃるかもしれません。
(編集:ミン亦氷)
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