北京の地下鉄「擁和宮の駅前に半年前、最新設備を備えた「スター・ライブ」という大型ライブハウスがオープンして話題となっています。
改革開放により、中国の音楽シーンも大きく変わりました。若者達の間では、ポップスやロックなどが流行し、国内外のアーティストによるコンサートもたびたび開催されるようになりました。ところが、いま、中国では、肝心のコンサート会場が不足しています。アーティストがライブを開催する場合、スタジアムのような万単位で収容可能な大型会場を利用するか、もしくはお酒が飲めるバーの小さなステージを使用するしかありませんでした。
そんななか、昨年6月、この「スター・ライブ」がオープンしたのです。日本のライブハウスからアドバイスをもらい、最新機材をそろえたステージ。現在、週末を中心に、週に4ー5回、いろいろなジャンルのアーティストを呼び、ライブを開催しているそうです。
会場はかなり広い空間で、1000人くらい収容できるそうです。いわゆるコンサートホールとは違って、椅子の席はなくて、総立見席になっています。2階はVIP席ということで、ステージを上から見下ろせるように、ソファーが並べられています。
「オープン以来、国内外のいろんなアーティストがライブを開催しました。国内だと、崔健や李泉、アリラン。海外からも、最近だと、日本のジャズシンガー・TOKUさんやラクリマクリスティが来てくれました。こうしたライブハウスは、アーティストとファンの距離が近く、CDを聞くのとは全然違う楽しさがあります。実際、ここに来ないと分からない、ライブの素晴らしさを、中国で広めたいと思っているんです」(馬永平総経理)
また、「スター・ライブ」では、会員制度を設けています。会員には、毎週、ライブスケジュールを送付するほか、会員限定イベントや無料招待ライブを開催するなどしています。こうしたサービスが話題となって、今では会員が2000名ほどにまで増えています。
この「スター・ライブ」は今後、全国展開していく動きもあるそうです。いまは2号店の「上海スター・ライブ」の建設が進んでいて、その後、広州やシンセンに進出していくそうです。
みなさんも、北京にいらっしゃる機会があれば、ぜひこの「スター・ライブ」へ出かけてみてはいかがでしょうか。HPでは、ライブスケジュールを掲載しているほか、チケットのオンライン購入も可能です。アドレスは、www.thestarlive.comです。
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