中国映画の巨匠、張藝謀(チャン・イーモウ)監督が総監督を務めるオペラ「秦の始皇帝」が21日、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されました。主役の始皇帝を演じるのは、3大テノールの1人、プラシド・ドミンゴです。
このオペラは、中国初の統一国家を築いた始皇帝の生涯を描いたもので、京劇などさまざまな表現方法を駆使し、時代を鮮やかに描き出しています。舞台には中国古代の壷や楽器などがセットとして配されます。
「英雄(ヒーロー)」や「十面埋伏(LOVERS)」などの映画作品で知られる張藝謀監督は、1998年に北京・故宮で上演されたプッチーニ作「トゥーランドット」の舞台監督を務めた経験があります。
張監督は、「わたしのオペラに対する理解は、外国人がペキン・オペラ(京劇)に対し持っている理解と同程度。オペラは大好きだが、深くは分かっていない」と語りました。
音楽は、李安(アン・リー)監督の「臥虎藏龍(グリーン・デスティニー)」で2000年アカデミー賞(作曲賞)を受賞した譚盾が担当します。
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