VIVIは、このほど、ファーストアルバム「一千零一夜(千夜一夜物語)」をリリースしました。千夜一夜物語は、ごぞんじのとおり、民間に伝わる中世アラブの物語で、アリババなどのキャラクターが世界的に有名です。
タイトル曲「一千零一夜(千夜一夜物語)」:ファンタジックで神秘的で、とても聞き応えのある一曲です。アラブの楽器なのか、エキゾチックな音色もふんだんに使われています。この曲を作るため、わざわざ現地入りしていろいろ研究したんだそうです。余談ですが、この曲は、うちの中国国際放送局内にある音楽スタジオで収録を行ったそうです。その収録中に、ちょっと不思議な事件が起こったそうです。VIVIがエピソードを語ってくれました。「その日、収録は深夜まで続きました。ようやく完成したと思って聞いてみると、どうもおかしいのです。部分部分はおかしくないのに、通して聞いてみるとおかしい。収録のときは、ベテランのプロデューサーやミキサーが立ち会ってくれていたはずのに。結局、その日はあきらめて帰ることにしました。翌日、もう一度聞いてみると、何の問題もなくなっていました。千夜一夜物語のような魔法がかかったのかもしれません」
『偸心的海盗(心を盗む海賊)』:「家で魚を飼っています。水槽の中で、魚が水草のまわりを楽しそうに泳いでいるのを見て、まるで、恋人同士みたいだなーと思ったことがあるんです。そこにインスピレーションを得て、この曲を作りました」とVIVIは話してくれました。歌詞の中に、「魚が水草に恋して」と言う部分があるんですが、非常にロマンチックです。潮風に吹かれながら、寄り添ってビーチを歩く恋人達を想像しながら聞いてほしいとのことです。また、VIVIはこの曲にちなんだ本も出版しています。この本は、さらに漫画化もされて話題となっています。
VIVIは広州出身。小さい頃から声楽を学び、中学・高校時代は、6年間民間舞踊を勉強していたそうです。さらにクラシック音楽の勉強もしていました。しかし、アメリカのマライヤ・キャリーの音楽に出会ったことで、ポップスやR&Bの魅力に取り付かれるようになりました。その後、広州の有名な音楽プロデューサー・魏小童と知り合って、歌手デビューすることになります。ヒップホップの路線でやってみたところ、これが彼女の個性とマッチ。以来、ダンサブルな曲をメインに発表しつづけています。
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