タイトルの「曹操」は関羽や劉備玄徳、諸葛亮らに並ぶ、「三国志」の代表的な人物のひとりです。でも、疑い深くて、自分が天下を取るためならどんな手段を講じてもかまわないという性格から、悪役というイメージがあります。でも、軍事面では抜群の才能を持っていました。さらに、詩をつくる才能もなかなかのもので、曹操の作った詩は、中学校の教科書にも載っています。いろんな顔を持っていた武将でした。
林俊傑は、曹操の持っている迫力と才能にあこがれているそうです。自分の音楽に対する姿勢も、曹操のようにありたいと考えていいます。林俊傑は一見、優しくて穏やかそうな顔をしていますから、これはちょっと意外です。タイトル曲「曹操」は、曹操という人物を歌った歌詞になっていますが、実はこれ、このアルバムで表現したい世界観を表わしているのだそうです。
『原来』:中国風アレンジの曲。ちょっとセンチメンタルなバラードです。「曹操」みたいな激しい曲もいいですが、やっぱり、こういう中国風の曲が、林俊傑には一番似あっているなあと思います。
『波間帯(サインウェーブ)』:この曲のミュージックビデオで、林俊傑はダンスに挑戦しています。本人も踊ることには抵抗があったみたいで、撮影のときは散々苦労したそうです。でも、ダンサブルでさわやかな曲なので、お勧めです。
林俊傑のニューアルバム「曹操」は彼のいろんな表情を楽しむことができる1枚となっています。機会があれば、ぜひチェックしてみてください。
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