足のにおいを抑えるにはどうしたらいいのでしょうか。裸足にサンダルを履いて生活していれば、かく汗の量も少なくて細菌も繁殖しにくいのですが、実行するのは現実的に無理な話です。基本的には毎日足の指の間まできれいに洗い、なるべく乾燥した状態を保つことで、細菌が繁殖する環境を作らないことが重要です。
常に通気性をよくしておくことも大切です。合成繊維の靴下に合成皮革の靴を履いていたのでは足は蒸れるばかりです。吸湿性の高い木綿の靴下に通気性のよい天然革の靴を履くようにして、会社などではときどき靴を脱いで足を外気に触れさせるようにしてください。さらに、発生してしまったにおいを少しでも消すには、においを吸着する靴の中敷きや制汗スプレー、抗菌作用のある靴下などの防止グッズを利用するのもいいでしょう。
日常的にできるフットケアや靴の手入れ法もあります。
洗面器に大さじ1杯(15cc)のお酢を入れお湯で薄めた中に、10分程度足を浸します。お酢に含まれるクエン酸が細菌の繁殖を抑え、においを発生しにくくしてくれます。出勤前に試してみてはいかがでしょうか。また、竹酢液(竹で炭を作るときに出るエキス)にも消炎、殺菌作用があります。お酢と同様に使います(使用量は2ー3cc )。
呼吸法も有効な方法といわれています。深くゆったりとした呼吸をすると交感神経の緊張が解けてきます。そうすると、交感神経に支配されているエクリン汗腺の働きが沈静化して発汗が抑制されます。
靴の手入れも、足のにおいを防ぐ大切なポイントです。同じ靴を何日も続けて履いていると足の汗を吸い込んで湿気を帯びると同時に、イソ吉草酸などのにおいの発生源を吸着して、靴自体がにおうようになります。ですから、毎日履く靴を替えるようにして、履かない靴は2ー3日風通しのよいところで陰干しして乾燥させるようにしておいてください。
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