北京パラリンピックは今週土曜日に開会しますね。まさに一夜にして町中の北京オリンピックのプロモーション旗はすべてパラリンピックのロゴが付いた旗に変えられました。ところで、皆さんは北京パラリンピックのロゴを知っていますか。北京オリンピックのロゴなら、北京の「京」という文字をモチーフした踊る人間のような模様で、「躍動の北京」と言い、いまは多くの人々に親しまれています。北京パラリンピックのロゴは「天、地、人」と言い、車椅子に乗って全力をあげて走っている選手の姿です。それでは、今週の番組では、「今週のトピックス」のほか、「北京暮らし」では、北京オリンピックに集まった世界各地の友人たちが登場します。
北京オリンピックの幕が閉じましたが、オリンピックの余韻はまだまだ人々の間に残っています。「北京暮らし」、今回は北京オリンピックに集まった世界各地からの友人にスポットを当てます。
古い北京の町並みと現代的なレジャー施設。北京を訪れる人々は夜になると、「後ろの海」と書く「後海」あたりのバーやレストランに集まり、美味しい料理を楽しみながら、観戦の喜びを分かち合っています。国を問わず、このあたりは、友情と出会いの場となりました。
ニーケルさんとケシリンナさんはイギリスから来た若い夫婦です。北京オリンピックへの旅は彼らのハネムーンでもあります。
「スタジアムでの観戦はとってもファンタスティックです。たくさんの友人が出来ましたわ。鳥の巣は本当に素晴らしい競技場ですね。そこでジャマイカからの友人と知り合いました。ジャマイカの選手はすごいですね。多くの陸上のメダルを手にしましたから」
オリンピックのおかげで、世界各地の人々は一堂に会し、スポーツがくれた情熱、夢を分かち合い、新しい友情と出会いました。
NBAの熱狂的なファンであるロナルドさん兄弟3人は遥かアメリカから北京を訪れてきました。しかし残念なことに、彼らはアメリカ男子バスケットチームのチケットを手にいれることができず、現場でアメリカチームに応援することが出来ませんでした。しかし、競技場外の広場で、多くのバスケットファンとともに、大スクリーンを通じてNBAスーパースターのパフォーマンスを楽しむことは、ロナルドさん兄弟にとって、特別な思い出となりました。
「ここの人々はパッションに溢れて、みんな情熱的です。至るところで人々にサービスを提供するボランティアの笑顔が見られます。北京で暮らした日々は本当に不思議で、夢みたいです」
オリンピックは各国にスポーツの実力をアピールする絶好のステージを提供するほか、各国の文化のプロモーションにも良いチャンスをもたらしています。オリンピック期間中、各国代表団はそれぞれの「オリンピックホーム」を設置し、自国の選手にリラックスの場を提供するほか、世界の人々に自国の文化を見せる良い舞台となります。
イギリス代表団の「ロンドンホーム」は後海の湖畔にある中国式の四合院に設置され、リズム感のあるジャズ音楽、美味しいイギリスのブラックティー、洗練されたユニホームを着ているウェーター。イギリス風情と東方文化はここで完璧に融合しています。なぜ、高級ホテルなどを捨てて、北京の古い四合院を「ロンドンホーム」にしたのか、ロードンホームの責任者ダビッド・アダムさんに伺いました。
「伝統的な北京の住まいである四合院をロンドンホームにするアイディアは、ロンドン市民が中国文化への興味や愛を示すためです。洋の東西を問わず、素晴らしい古代文明はどの国の人でも魅了できると思います。われわれのロンドンホームはこのような雰囲気を醸し出すつもりです。ロンドンは次回のオリンピックの主催都市なので、オリンピックが北京からロンドンへの旅は、東西文化の融合を促すことを願っていますから」
ロンドンホームだけでなく、中国スタイルに興味のある国はたくさんあります。例えば、ロシアはロシアホームを「前の海」と書く「前海」付近の「小王府レストラン」に設置しました。中華文化との融合を強調するため、ロシアホームでスタッフのユニホームは中国を代表する赤を選びました。これについて、ロシアホームの責任者ナスガさんは次のように語りました。
「赤は中国で成功、勝利、喜びのシンボルですね。郷に入れば、郷に従え、北京オリンピックに出場するロシア選手を応援し、幸運をもたらすため、われわれのユニホームを赤にしました。非常にめでたい感じですね」
ロンドンホームやロシアホームなど各代表団のナショナルホームはその国の文化をアピールする窓口になった一方、「北京オリンピックホームステー」は多くの外国人に、一般の中国家庭に入り、中国人の家庭生活を体験するチャンスを与えました。
オダルト・リチさん夫妻はオランダからの観光客です。北京オリンピック期間中、リチさん夫妻はホテルでの宿泊を諦めて、北京オリンピックのホームステーに決めました。
「私は北京伝統的な四合院が大好きです。北京の一般家庭と一緒に暮らすことはなかなか忘れがたい思い出となります。ここの人々はみんなフレンドリーで、思いやりに溢れています。一般家庭でのホームステーは中国人の生活や文化を肌で体験することが出来ます。嬉しかったです」
北京オリンピックが終ってから、リチさん夫妻は四川や上海、香港を訪れました。「中国のすべてに興味があり、ここにいる毎日は喜びと驚きの連続だ」とリチさんが語りました。
北京オリンピック期間中、205の国と地区からの青年は北京オリンピックユースキャンプに集まり、オリンピックの文化を楽しみました。
19歳のサボルさんはハンガリーから来ました。10日間ぐらいの日程で、サボルさんは多くの友達を作って、万里の長城や、故宮など中国の名所旧跡をめぐり、「鳥の巣」や「水立方」で観戦しました。
「みんなと一緒にパーティを開いたり、話し合ったりして、非常に嬉しかったです。中国、サウジアラビア、アルバニア、オランダ、イランなど、多くの新しい友達を作りました」
また、ナイジェリアから来たムダセ・ウマルさんはユースキャンプで多くの国の言葉を習って、披露してくれました。
「フィジーの言葉に「Ora」は「可愛い女の子」という意味です。「SUNA」は「ハンサムな男の子」。そして、中国語には、「我愛你」は「I love you」ですね。僕は新しい友達から、いろいろ習いました」
北京オリンピックはわずか短い17日間でしたが、世界五大陸からの人々は北京に集まり、新しい出会いに巡り合い、国境を越えた友情に喜びと感動を覚えました。(09/04 Lin)
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