つまり、体に何らかのハンディキャップを背負った方です。体に障害がある以上、どうしても社会生活の中で不利な面がでてきます。それを何らかの形で支援しなければならない・・というのは中国も日本も同じでしょう。
そんな皆さんをいかに支えていくか、それには、国がどんな福祉政策を立てていくかというのが大きな課題となります。
中国は13億の人口を抱える国です。この国には身障者が一体、どれだけいるのか・・これを調べるため、20年前、中国政府は初の身障者に対する実態調査を行いました。
その結果、1987年当時、全国の身障者の数は5164万人であることが分かりました。そのうち、聴力障害者が最も多く1770万人。続いて知的障害者、手足の不自由な方、視力障害者、精神障害者、そして複数の障害を持つ方の順となります。現在、中国では身障者の数は8296万人に達し、総人口の6%を以上となっています。 1987年当時より、3000万人増加しました。
身障者は生活や仕事が困難となることが多いため、まずは就業の問題があります。より多くの身障者が社会生活に参加できるように政府はいろんな措置を講じてきました。特に今年、政府は「身体障害者就業条例」を発表しました。この法律は、国が身障者の主体的な職業選択や自発的な起業を奨励するものです。身障者の個人経営には、法にもとづく税制面での優遇措置を講じ、関係部門は配慮を行うとともに、管理・登記・証書などの行政事務費用を免除します。
また、仕事面だけではありません。身障者のリハビリ、生活、結婚、また身障者対応の施設なども大切です。いかにして国民総人口の6%以上いる身障者の生活を支援するか、中国政府が抱える大きな課題です。
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