【プロフィール】 甘粛省生まれ、35歳。20歳から蘭州、西安、西寧、銀川などに出稼ぎへ。2003年に北京へやって来て、塗装工や飲料水の配達員などをやったあと、06年から清掃サービスセンターで現職に就く。月給は870元。妻と2人の子どもは郷里で暮らす。
今、道路や歩道橋、電柱などには、「治療」、「観光」、「求人」「ニセ証書の発行」など、国の認可を得ていないあやしい内容のビラがあちこちに貼られ、街の景観を乱しています。
このようなビラをはがし、街をきれいに整えるのが王農田さんの仕事です。
始めたばかりのころは、ビラを貼った人に仕返しをされるのではないかとビクビクしていましたが、しかし、ある老婦人は王さんの労をねぎらって、お茶をごちそうしてくれました。ほかの住民たちもビラに対して反感を抱いているため、この仕事を支持してくれます。「生活環境をきれいに保ちたいとみんなが願っています。自分の顔に変なものを貼り付けられて喜ぶ人がいますか」と話しました。
朝8時から夕方5時まで、毎日40か50キロは自転車で街中をまわります。一日の仕事が終わったら、宿舎へ戻り同僚たちとおしゃべりやトランプをします。同郷の友人に会いに行き、望郷の思いをまぎらわすこともあるということです。
【王さんの一言】ビラが少なくなり、きれいになった街をみると自分のやっていることに意義を感じます。
「人民中国」より
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